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生活習慣病について(京都医報より) 
●予防接種のこと   (山内英子)

●日本脳炎ワクチンについて(06/10/23更新)
2006年、日本脳炎患者が高知県1例、熊本県で3例、福岡県で1例発生しました。熊本県の患者3例のうち1例の患者は、山鹿市在住の3歳男児、9月10日から頭痛、発熱、12日に痙攣症状を呈したため入院治療中です(10月6日熊本県発表資料より)。就学前の日本脳炎患者が報告されたのは、平成2年以来。昨年の患者は、7名のうち5名が9月に発病しています。
現在、積極的接種をひかえている状態の日本脳炎ワクチンについて、少し考えてみたいと思います。

日本脳炎患者発生数

昭和62年

44

 

昭和63年

31

 

平成元年

32

 

平成2年

55

 

平成3年

14

 

平成4年

 

平成5年

 

平成6年

 

平成7年

 

平成8年

 

平成9年

 

平成10年

 

平成11年

 

平成12年

 

平成13年

 

平成14年

 

平成15年

 

平成16年

 

平成17年

・36週届出(三重県:発病:8月1日,65-69歳男性,海外渡航歴なし)
・43週届出1人(佐賀県:65-69歳女性)
・44週届出3人(静岡県:30-34歳男性,島根県,熊本県:ともに70歳以上男性)
・45週届出1人(岡山県:55-59歳男性)
・48週届出1人(岡山県:70歳以上女性)

平成18年

10月15日現在
・35週届出1人(高知県:45-49歳男性)
・39週届出1人(熊本県:65-69歳女性)
・40週届出1人(熊本県:1-4歳男児)
・41週届出2人(福岡県、熊本県で各1人)

日本脳炎ワクチンは日本で開発され1954年から接種が始まりました。積極的なワクチン政策のおかげで、患者数は1966年をピークに激減し、1980年代より2桁、平成4年(1992年)以降は1桁台の発生数になっています。今回の3歳児の患者さんは、平成2年に4歳児の日本脳炎患者が報告されており、それ以来16年ぶりの発病です。ワクチンは未接種でした。過去にDPTワクチンが中止になった時に、百日咳が大流行しましたが、日本脳炎の場合はワクチン接種を積極的に行わなくなってからも、急激には増えていません。この理由は、日本脳炎が少なくなった原因が、ワクチンのおかげだけではなく、コガタアカイエカが増殖する水田の減少や稲作方法の変化により、コガタアカイエカの数が減少したこと、又、増殖動物である豚の飼育環境が変わり、豚を刺した蚊が人の居住地に飛来し人を刺す機会が減少したこと、などの為もあるのでしょう。または症状からは他の病原体による脳炎との区別がつきにくく、珍しい疾患となったこともあり、見逃されている可能性もあるのかもしれません。ただ、今のようにワクチン接種がおこなわれず、抗体を持っていない子供の数が増えると、日本脳炎の子供の発生の数も必ず増えてくるでしょう。日本脳炎ウイルスは日本ではまだまだ、日常的に発生しています。

新しいタイプの日本脳炎ワクチンは今年の2月認可が下りませんでした。この理由は、力価が少し高く、局所反応が従来のものよりも少し多かったので、もう300例の追加症例を求めたためです。新しいワクチンの場合も100%、ADEMが出ないという保障はありませんが、発生頻度は減るであろうと言われています。厚労省も新しいワクチンが問題になっては困るのでかなり慎重になっているのでしょう・・・。しかし、新しいワクチンは来シーズン認可がおりても、市場に回るのはさらに1シーズン先?とも言われています。あまり間が開くと、追加接種をされていない人の抗体価が落ちてしまいますし、7歳半の公費負担の年齢も過ぎてしまうかもしれません・・・。

京都の今私たちが住んでいるところには、豚を飼っている農家はありませんので、感染する機会は少ないでしょう・・・。日本脳炎ワクチンは一斉に集団で行わなくても良いかもわかりません。宮崎県など日本脳炎ウイルスの多い1部の地方では、昨年5月末以降も、ワクチンの接種を普通に行っている地域もあるようです。ご心配の方はご相談ください。

●麻疹・風疹混合ワクチンの2期の接種が始まりました(06/6/5更新)
麻疹・風疹の混合ワクチンについては、1ヶ月ほど前に書いたところですが、又、変更がありました!!小学校に上がる前の年令でうける2期の接種が、麻疹、風疹を単独で受けている場合は、接種の対象にならない、という項目がはずされました。従って、年長さんの年齢の全員が接種の対症になります。抗体価が落ちてくる、ということは以前から言われていましたので、この年齢の方は、必ず接種をしてください。残念ながら、それより大きい年齢の方は接種対象にはなっていませんが。又、麻疹単独、風疹単独の接種は市町村で経過措置の行われる、任意接種の公費負担、という状態でしたが、これも、以前と同じ定期接種に戻されました。従って麻疹、風疹ワクチンをどちらか一つしか打っておられない場合は単独ワクチンを接種できます。しかし、麻疹、風疹ワクチンを1度も受けていず、2期の年齢には達していないお子さんの場合は市町村の経過措置で、麻疹・風疹混合ワクチンを受けるという形になります。かなりややこしくなってしまいました。どうすればいいのかわからない方は、お問い合わせ下さい。ただし、風疹単独ワクチンは、相変わらず、入手困難です。7月くらいまで、手に入らない、とのことです。下図が、新しい接種スケジュールです。
* D:ジフテリア、P:百日咳、T:破傷風を表す。
* 麻疹ワクチンまたは風疹ワクチンのいずれか一方を受けた者および麻疹または風疹のいずれか一方に罹患したことのある者、あるいは特に単抗原ワクチンの接種を希望する者以外はMRワクチンを接種。
* 60歳以上65歳未満の者であって一定の心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する者。
* 妊娠中に検査を行い、(HBe抗原陽性、陰性の両方とも)の母親からの出生児は、出生後できるだけ早期及び、生後2カ月にHB免疫グロプリン(HBIG)を接種、ただし、HBe抗原陰性の母親から生まれた児の場合は2回目のHBIGを省略しても良い。更に生後2、3、5カ月にHBワクチンを接種する。生後6カ月後にHBs抗原及び抗体検査を行い必要に応じて任意の追加接種を行う(健康保険適用)。
●日本脳炎ワクチンについて(06/5/29更新)
日本脳炎の予防接種は、昨年5月末に突然厚労省が「積極的に接種を勧めない」という表明をしてから、事実上殆ど中止状態になっていました。今年の春に新しいワクチンの認可がおりて、新しいワクチンでの接種が始まるので、それまで接種は待ってくださいと、説明していましたが、残念ながら、新しいワクチンは認可がおりませんでした!!その理由は、接種部位が赤くなる、といった局所反応が、これまでのワクチンは4%だったのに対し、新しいワクチンは8%だったから、というものです。認可がおりないほどのことなのか??と思ってしまうのですが。ワクチンの力価(血液中に上昇させる抗体の価)が少し高かったので、少し低くして作り直す、ということです。ということは、ワクチンの開始は、今からまだ1年から1年半は後ということになります!これから新しく接種を始めようという年齢の方は、新しいワクチンでの接種を待っても構わないかと思います。京都ではあまり日本脳炎ウイルスは検出されていません。昨シーズンの調査でブタの日本脳炎ウイルスに対するHI抗体陽性率が80%を超えた地区は関西圏では兵庫県のみ。近くでは三重県。 多い県は九州、四国、中国地方から、東海地方です。昨シーズンの調査でブタに2-ME感受性抗体が検出され,さらにHI抗体陽性率が50%を超えた地区は同じく滋賀県のみです。 今シーズンはまだ調査は始まっていません。例年6月末からです。初回の2回だけで、間が空いてしまっている方、1回しか接種していない方、などは、待っているとかなり間が空くことになります。2回の接種のすんでいる方は、とりあえず、抗体は持っている形になりますが、間が空くと抗体価は落ちてきます。1回のみの接種の方は、抗体価はまだ上がっていません。京都からあまり動かなければ感染する機会は殆ど無いと考えて良いかと思います。他の日本脳炎ウイルスの多い地域では、現行のワクチンでの接種を始めているところもあるようです。
日本脳炎ワクチン接種が中途半端に終わっている方、心配な方はご相談下さい。
●変更事項(06/4/24更新)
4月1日から新しい麻疹・風疹ワクチンの接種が始まりました。新制度の概要は次のとおりです。
1) 麻しん風しんの定期摂取には「麻しん風しん混合ワクチン」のみを使用する
2) 麻しん風しんの定期摂取には麻しん風しん混合ワクチンの「2回接種制」を導入する
一期目の接種期間は「月齢12〜23ヶ月」、二期目の接種期間は「入学前1年間」(月齢で言うと、生まれ月によって60ヶ月から83ヶ月の12ヶ月間)とする
3) 麻しん風しん混合ワクチンの二期目(入学前)の接種を受けることのできる者は、原則として一期目で麻しん風しん混合ワクチンを受けた者(すなわち新制度化で一期目の接種を受けた者)のみ。(ただし「麻疹単剤、風疹単剤のどちらも身接種」かつ「麻疹・風疹のどちらも未罹患」の者は可)
4) 「麻疹または風疹の既罹患者」および「麻疹単剤または風疹単剤のどちらかを既接種の者」の場合は、麻疹または風疹の単味ワクチンのうち適当な方を、自治体公費負担の任意接種として接種できる
<注>今後安全性・有効性のデータが蓄積された段階で、単剤ワクチン既接種者への混合ワクチンの二期目の導入が予定されています。また従来は6ヶ月以降で麻疹が流行した場合麻疹ワクチンを任意で接種し、1歳になってから2回目の麻疹ワクチンを定期接種として受けることができましたが、今後は一度麻疹単独ワクチンを接種すると以後MRワクチンは任意接種になってしまいます。


現行制度(麻疹単剤、風疹単剤)での接種可能期間
新制度下での第1期接種の可能期間(個々の被接種者の接種期間は月齢12−23ヶ月の一年間のみであることに注意のこと)
新制度下での第2期接種の可能期間(原則として一期目で混合ワクチンを受けた者が対象)
「旧制度下で麻疹単剤、風疹単剤のどちらも未接種」であり、かつ「麻疹・風疹のどちらも未罹患」の者のみ入学前一年間に混合ワクチン接種可
旧制度の漏れ者(麻疹単剤、風疹単剤のどちらも未接種」)で「麻疹・風疹のどちらも未罹患」の者のみ入学前一年間に混合ワクチン接種可



日本の定期/任意予防接種スケジュール(2006年4月1日施行予定)[2005年8月現在]はこちら


  麻疹単独、風疹単独ワクチンの接種に関しては今はすごくややこしいことになっています。京都市では平成18年4月1日から19年の3月31日までの間は、任意接種の公費負担、という方法で無料で受けることができます。ただし、これは任意の予防接種となりますので、健康被害については国の健康被害救済制度の対象とはならず、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済制度を活用することになります。これを説明し理解して頂いた上で同意書を書いて頂き、接種をうける、という形になります。こういったことが平成18年3月20日頃、新制度の始まるギリギリ前に決まりました。更にその後、厚生省は今頃になって、麻疹単独、風疹単独ワクチンを再び定期接種に組み入れる・・・という表明をしました。したがって、今のところは、麻疹単独、風疹単独ワクチン接種については、しばらくの間、正式に決定するまでは、接種をしばらく待ってくれ!!とのことです。まあ、いまのところ麻疹も風疹も大流行はしていませんので少しは待てますが、できるだけ早く決めて欲しいですね。麻疹も風疹も接種もれが必ずあるから、定期接種にすべきだというのは、始めから言われていたことです。今頃になって!という気もしますが、3月末までしか接種できない・・・ということを、アピールしたおかげで風疹の接種者は3月は特にものすごく多かったです。こちらも注意をして、カルテの書き換えの時に風疹ワクチンの接種がまだ、というのがわかった場合には電話で連絡もしたし、こういうことが無ければ、いつまでも接種をしない人がもっと多かったのでしょうね・・・。ただ、何回電話で受けに来てください、と連絡しても来られない方もありましたが!そしておまけに風疹のワクチンが無くなってしまいました!予想よりはるかに多い人数が風疹のワクチンを受けたので、製造が間に合わなくなって品切れ!というお粗末です。インフルエンザワクチンといい、つくづく、日本って変な国ですね。今は風疹ワクチンはありませんので接種したくてもできません。入荷するのは6月頃との事です。

[百日咳罹患後の三種混合ワクチン接種について]
従来は三種混合ワクチンを接種する前に百日咳にかかった場合、三種混合の代わりに二種混合ワクチンを使用していましたが新しい法律では認められなくなり、二種混合ワクチンの使用は任意接種の扱いとなります。これも京都市では、麻疹。風疹単独ワクチンと同じ扱いです。任意の公費負担となるので、接種は無料ですが、救済方法が変わります。同じく同意書が必要になります。
また、従来の三種混合ワクチンも3〜8週間という接種間隔をはずれて接種した場合は、健康被害に対しては救済措置を適応できないということを明言しています。ご注意下さい。
●日本脳炎予防接種の取り扱いについて(05/6/6更新)
  今般,厚生労働省がマウスの脳を用いた現在の日本脳炎ワクチンとそれを接種した後の重症ADEM(急性散在性脳脊髄炎)発生との因果関係があるとの判断が下されたことから,現時点ではより慎重を期するため,定期予防接種として現行の日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨は行わないよう,各市町村に対し勧告を行ったものです。これは昨年7月に日本脳炎ワクチン接種後に急性散在性脳脊髄炎(ADEM)を発症した症例が厳格な科学的証明は無いが、ワクチンとの因果関係が否定できない、として認定されたことによります。

当院での対応
  現行の日本脳炎ワクチン接種については,積極的な勧奨を行わないこととしました。
  特に接種を希望される方については,説明・同意を得た上で公費により接種することは可能です。ご相談下さい。(同意書の提出が必要)
  よりリスクの低い組織培養法によるワクチンが現在開発中であることから、供給できる体制ができたときに供給に応じ、接種勧奨を再開する予定です。
  日本脳炎は,蚊によって感染しますので,蚊に刺されないよう服装などに気をつけましょう。

参照して下さい
   厚生労働省:日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨差し控えQ&A
   http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/nouen/index.html
予防接種の変更事項について(05/8/8更新)
★BCGワクチンは1歳までの年齢で受けられます。
  現在は基本的には生後3ヶ月から6ヶ月までの月齢のお子さんしか受けられません。ただこの場合、接種可能期間が短い為、接種予定日に病気で受けられない状況も多いということをふまえ、病気で受けられなかった場合、受診した医師の証明があれば、1歳までの間に、保健所で受けることができます。無料です。ただし、もし何かワクチンの副反応が出た場合は、定期外、ということで、保障は半分になる、ということです。

★日本脳炎に係る定期の第3期予防接種は廃止されました。(平成17年7月29日)
  日本脳炎の予防接種は現在すべて、積極的に勧奨しない、という形になっていますが、近いうちに新しいワクチンで再開予定です。ただし、再開されても中学生で接種していた第3期のものは、今後も行われません。現段階でも、日本脳炎の流行地に行く、というような目的で接種される場合には、第3期の年齢にあたる方は、任意接種になります。従って有料になります。

★麻疹・風疹ワクチンは2回接種に(平成18年4月1日から)
  来年度より、麻疹・風疹ワクチンが2種混合でおこなわれます。接種時期は1歳から2歳未満と、就学前の1年間の2回に変わります。ただし、これが適用されるのは、新しい制度のワクチンを受けている場合、ということなので、就学前に接種できるのは、来年度に2種混合を受けた方が、その年齢に達した時、ということになります。従って、現在麻疹、風疹ワクチンを別々に受けた方は小学校就学前の年齢になっても、受ける事はできません。そして、今まだ麻疹、風疹のワクチンを受けておられない1歳から7歳半までの方は、来年の4月1日までに受けないと、それ以降は有料になります!但し、麻疹も風疹もワクチンを受けていない場合は、就学前の1年間に2種混合を初めての1回のみの接種として受ける事はできますが・・・。


  最近は予防接種を巡って、改正が次々と行われています。医療現場としてはそれらに随分振り回されていますが・・・。BCGに関しては、近い将来には廃止になるでしょう。ポリオも然り。これは何時になるか分かりませんが、案外早いかも?日本脳炎は、副反応の少ないワクチンが開発中で、今まだ日本の国内で、日本脳炎ウイルスを持っている蚊は発生しているので、全く中止してしまえば、増えるかも知れない・・・との懸念はあります。が、中学生の年齢になれば重症になることも少ないだろう、とのことで第3期は廃止されました。問題は麻疹・風疹ワクチンの2種混合に関してです。2回接種になるのは、殆どの先進諸国ではおたふくかぜも含めた3種混合の2回接種を行っているので、日本もやっとそれにならった訳です。ただし、おたふくかぜのワクチンに関しては、過去に髄膜炎の副反応が出た問題、他いろいろな問題がクリアできていないので、2種混合になりました。この改正後の規定は、改正施行前に行われていた制度で接種したものには適応されない!!ということで、これをうければ、かえって麻疹、風疹のワクチンをうっていない人の数が増える、という可能性が大きくなります。しばらくの間は、現行の規定と平行で受けることができればいいのですが!今、まだ3歳過ぎても麻疹のワクチンをうっていない・・・という方は結構おられますね。麻疹だけうけて風疹はまだ、という方も同じです。4月1日以降は任意接種になりますので、ますます受ける機会を逃してしまうかもしれません!1歳代で受けることを徹底する為、国が決めてしまったことなのですが。全く麻疹も風疹もワクチンを受けていない人は、就学時の検診でチェックして、とりあえずそこで逃さないようにしようという狙いはあるようです。


  麻疹、風疹ワクチンの接種がまだの1歳〜7歳半までの方は、必ず来年の4月1日までに接種を受けるようにして下さい。但し、来年の1月くらいに1歳になられる、集団生活を受けておられない方は、4月以降に麻疹・風疹ワクチンの2種混合をうけるようにしてもいいかも分かりませんが・・・。
●定期接種と任意接種について
 定期接種は予防接種法で市区町村長の責任で接種するように定められているものです。ポリオ、三種混合、麻疹、風疹、日本脳炎、結核予防法で決められたBCGが含まれます。それ以外のものが任意接種で、日本ではおたふくかぜ、水ぼうそう、インフルエンザがあります。定期接種は無料か、わずかな自己負担金のみで受けられますが、任意接種は有料で、各医療機関が設定した金額になります。
 おたふくかぜは髄膜炎、難聴などの合併症があります。ワクチンの副反応としては、以前、麻疹・風疹との新三種混合ワクチン接種時に、髄膜炎の発症等の問題が起こった結果、中止になってしまいましたが、おたふくかぜ単独でうつ場合では、まずそういった副反応は起こりません。限りなく0に近い頻度です。耳下腺部の腫脹、痛み、発熱などが見られることはありますが、これも頻度は少ないです。水ぼうそうは最近、抗ウイルス薬がありますので、重症にはなりません。集団接種を始める前に、あえて感染している子供さんと接触してうつしてもらう・・・という保護者の方もおられるでしょう。しかし、皮膚を痒がって、後が残ったりもしますし、最近は受けられる方の数は増えています。問題は感染予防力ですが、麻疹ワクチンが100%近い予防力があるのに対し、おたふくかぜで、80〜90%、水ぼうそうは70%くらいです。接種してもかかる可能性はあります。おたふくかぜの場合は、免疫の付かない子供さんがありますが、水ぼうそうは抗体価が落ちてくるようで、かかっても確実に軽くは済みます。こういったことを踏まえて、受けるかどうかは、保護者の方が決めていただくことになります。いずれにしても、子供の病気が大人になってからかかると、重症になることが多いので、思春期までにかからなかったらこれらのワクチンは受けておかれるのがいいでしょう。私の個人的な意見では、抗体保有者が増えると、病気の絶滅につながるので、受けられる方の数が増えるのは望ましいことだと考えます。
インフルエンザワクチンについて
  現行のインフルエンザワクチンは血液中の抗体を作るタイプのものですので、感染するのを防ぐことは出来ません。ウイルス血症を起こして重症になるのを防ぐタイプのワクチンです。ワクチンを打っていると、普通の風邪の症状くらいで治ってしまいます。最近問題になっているインフルエンザ脳症は発症原因がまだ良く分かっていませんので、ワクチンを打っていての死亡例はあるようです。起こす頻度は少なくてすむのでは?と思いますが・・・。ワクチンの副反応は改良により、かなり少なくなっています。接種部位の腫脹と、発熱(1〜2日以内)は、比較的良くみられます。接種回数が増えると腫脹が強くなる傾向があるようです。
 最近、インフルエンザの接種率は急激に増えています。平成13年から65歳以上の高齢者に対しての公費負担での接種が始まっており、インフルエンザワクチンを受けましょう!という風潮になっています。ただ、先程も述べたように、基本的には重症化を防ぐワクチンですので、小学校高学年から若い元気な世代では、打つ必要は無いかと思います。保護者の世代でも同じですが、自分がかかってもゆっくり休んでいられない・・という理由で受けられる方は多いですが!!1歳以下の乳児の接種に関しては、一人目の場合や、集団生活をしていなければ、かかる可能性は非常に少ないので、打つかどうかはよく相談してください。年齢が小さいから副反応が大きい、ということはありませんが・・・。親がかかればうつる可能性は強いですが、インフルエンザは特効薬が出来ましたので、かかっても早めに薬を飲めば、ワクチンは必要ないくらい軽くすみます。平成15年の流行時にはこの特効薬が品切れになってしまって、処方出来ないという事態が起こりましたが。診断も本当に早くできるようになりました。逆にあまり早すぎると、インフルエンザであっても、陰性になってしまうことがあるようです 。
●予防接種はなぜ必要でしょうか?
 抗生物質のところでも述べましたが、ウイルスに効くお薬は少ないです。
 かかっても治療の方法がなく、重症になったり合併症の多い病気に対しては、あらかじめワクチンを接種して免疫を作り、病気にかからないように予防したり、かかっても軽くするために予防接種を受ける必要があります。
 ただ、予防接種の副反応はゼロではありません。昔はいろんな副反応がでて、死亡例もありましたし、後遺症が残った例もありました。最近はワクチンも改良されていますので、まず、重症な副反応が出ることは殆ど無いと考えてよいかと思います。それでも、熱や発疹が出たりすることはあるかもしれません。接種後30分以内に何かおかしい症状が出るようでしたら、ワクチンとの関係があると思いますが、それ以後の症状については、ワクチンが原因かどうか判断できないことも多いようです。接種部位の腫脹はワクチンの種類によっては(三種混合、インフルエンザなど)、強いものもあります。今後は、更に副反応の少ない改良型に変えられるでしょう。
 最近は予防接種を受けることは義務ではありません。ただ、ワクチンのおかげで、地球上から痘瘡は消滅しました。(各国がサンプルとして保有しているもの意外は!・・・)ポリオは絶滅まであと1歩!というところです。日本脳炎も激減しました。狂犬病も野生動物でまれにみられる以外には、ここ何十年も発症していません。ワクチン接種により抗体保有者が増えれば、ウイルスは生きる場を失って、死滅していきます。 風疹の予防接種を1歳からの男女全員を対象に打ち始めてからは、平成9年の流行を最後に大きな流行は見られなくなりました。残念ながら麻疹(はしか)に関しては、日本は先進国の中でも、接種後進国です。大きい流行はみられませんが、アメリカでは年間数10人の発症であるのに対し、日本では年間約10万人の発症があり、約50人の死亡者がでています。比較的かかる可能性の強い感染症の中では、麻疹は重い病気です。入院が必要になることも多いですので、これを読まれている方の中で、お子さんの接種がまだの方は、是非急いで受けるようにして下さい。最近は麻疹の流行の減少から、抗体価が下がり、終生免疫が得られなくなってきているので、2回接種が望ましいとも考えられています。母親からの抗体が低下する9〜10ヶ月以降の乳児の感染も増えており、保育所などの集団生活をしている場合は、1歳以下での接種も望まれます。この場合は公費負担からは外れますので、自己負担での接種ということになりますが・・・
●予防接種のスケジュール
 まず、3ヶ月過ぎたら、三種混合。小さいときから可哀想と思わずに、年齢の小さいほうが百日咳にかかると重くなりますし、小さいほうが、このトテモ痛い注射を打っても、いやなことはすぐ忘れてくれ、医院に行くのを嫌がったりはしませんので! その前後に自治体から通知の来る、ポリオ、BCG。生まれた月齢によっては、三種混合の途中で接種時期が重なることがありますので、間隔があき過ぎないように、注意して医者と相談してください。1歳過ぎたら麻疹。集団生活をしていれば、9ヶ月以降で早めに接種することも考えてください。次は風疹ですが、任意接種を受けるのなら水ぼうそうが先のほうがいいでしょう。おたふくかぜは集団生活を始める前でもかまいません。3歳までに風疹は受けてください。3歳過ぎれば日本脳炎。という順番がいいでしょう。三種混合、日本脳炎は1年後に追加接種があるのを忘れないで下さい。それぞれのワクチンの間は、三種混合・日本脳炎の場合は1週間あければ他の予防接種が受けられます。インフルエンザも1週間です。麻疹・風疹・水ぼうそう・おたふくかぜ・ポリオ。BCGは1ヶ月あけないと他の予防接種は出来ません。又、突発性発疹や水ぼうそう、おたふくかぜといったウイルスの病気にかかった後は、1ヶ月あけないと予防接種が受けられませんので、注意してください。熱性痙攣の後は、1ヶ月あければ接種できます。

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