予防接種の変更事項について(05/8/8更新)
★BCGワクチンは1歳までの年齢で受けられます。
  現在は基本的には生後3ヶ月から6ヶ月までの月齢のお子さんしか受けられません。ただこの場合、接種可能期間が短い為、接種予定日に病気で受けられない状況も多いということをふまえ、病気で受けられなかった場合、受診した医師の証明があれば、1歳までの間に、保健所で受けることができます。無料です。ただし、もし何かワクチンの副反応が出た場合は、定期外、ということで、保障は半分になる、ということです。

★日本脳炎に係る定期の第3期予防接種は廃止されました。(平成17年7月29日)
  日本脳炎の予防接種は現在すべて、積極的に勧奨しない、という形になっていますが、近いうちに新しいワクチンで再開予定です。ただし、再開されても中学生で接種していた第3期のものは、今後も行われません。現段階でも、日本脳炎の流行地に行く、というような目的で接種される場合には、第3期の年齢にあたる方は、任意接種になります。従って有料になります。

★麻疹・風疹ワクチンは2回接種に(平成18年4月1日から)
  来年度より、麻疹・風疹ワクチンが2種混合でおこなわれます。接種時期は1歳から2歳未満と、就学前の1年間の2回に変わります。ただし、これが適用されるのは、新しい制度のワクチンを受けている場合、ということなので、就学前に接種できるのは、来年度に2種混合を受けた方が、その年齢に達した時、ということになります。従って、現在麻疹、風疹ワクチンを別々に受けた方は小学校就学前の年齢になっても、受ける事はできません。そして、今まだ麻疹、風疹のワクチンを受けておられない1歳から7歳半までの方は、来年の4月1日までに受けないと、それ以降は有料になります!但し、麻疹も風疹もワクチンを受けていない場合は、就学前の1年間に2種混合を初めての1回のみの接種として受ける事はできますが・・・。


  最近は予防接種を巡って、改正が次々と行われています。医療現場としてはそれらに随分振り回されていますが・・・。BCGに関しては、近い将来には廃止になるでしょう。ポリオも然り。これは何時になるか分かりませんが、案外早いかも?日本脳炎は、副反応の少ないワクチンが開発中で、今まだ日本の国内で、日本脳炎ウイルスを持っている蚊は発生しているので、全く中止してしまえば、増えるかも知れない・・・との懸念はあります。が、中学生の年齢になれば重症になることも少ないだろう、とのことで第3期は廃止されました。問題は麻疹・風疹ワクチンの2種混合に関してです。2回接種になるのは、殆どの先進諸国ではおたふくかぜも含めた3種混合の2回接種を行っているので、日本もやっとそれにならった訳です。ただし、おたふくかぜのワクチンに関しては、過去に髄膜炎の副反応が出た問題、他いろいろな問題がクリアできていないので、2種混合になりました。この改正後の規定は、改正施行前に行われていた制度で接種したものには適応されない!!ということで、これをうければ、かえって麻疹、風疹のワクチンをうっていない人の数が増える、という可能性が大きくなります。しばらくの間は、現行の規定と平行で受けることができればいいのですが!今、まだ3歳過ぎても麻疹のワクチンをうっていない・・・という方は結構おられますね。麻疹だけうけて風疹はまだ、という方も同じです。4月1日以降は任意接種になりますので、ますます受ける機会を逃してしまうかもしれません!1歳代で受けることを徹底する為、国が決めてしまったことなのですが。全く麻疹も風疹もワクチンを受けていない人は、就学時の検診でチェックして、とりあえずそこで逃さないようにしようという狙いはあるようです。


  麻疹、風疹ワクチンの接種がまだの1歳〜7歳半までの方は、必ず来年の4月1日までに接種を受けるようにして下さい。但し、来年の1月くらいに1歳になられる、集団生活を受けておられない方は、4月以降に麻疹・風疹ワクチンの2種混合をうけるようにしてもいいかも分かりませんが・・・。
copyright(c) 2007Yamauchi Clinic. all right reseaved.

| 閉じる |