【今週のコメント】
夏休みになりました。梅雨も明けたので、とたんに朝にシャワシャワ蝉の声も耳に入るようになりました。その名のとおりものすごい夕立と、本当に暑いねぇ〜としか言いようのない毎日で、2階が生活圏の我が家では、クーラーをつけても室温が30度を切らない日々です。
連休明けの火曜日は、さすがに少し患者さんが多かったでした。殆どが突然の高熱のでる夏風邪です。週の前半はヘルパンギーナの方が非常に多かったので、一体今週は何人になるのかと思いましたが、後半は少なくなったので、14名で落ち着きました。それでも多いですが、おそらく今週がピークでしょうね。手足口病は先週も書きましたが、本当に少なくなりました。週に9名の時はありましたが、10名以上になった週はなく、当院周辺では意外と昨年同様の数であった印象です。昨年はピークがかなり後ろにずれていましたね…。週の後半は熱があって来られて喉を診ても、口内炎のある方が少なくなり、咳があったり、強かったり、クーラーを使用する頻度がふえたせいなんだか、気管支炎の方が多かったようです。口内炎の無い方は、熱の続く期間の見通しが立てにくいのですが、前にも述べましたように、今年は年齢の小さい方が高熱が続いて、入院が必要になるほど重症な例は殆どないのが、幸いです。感染性胃腸炎で高熱、腹痛、下痢が強く、検査結果が悪くて入院された方1名のみでした。全体に病院に紹介した数も随分少ないですね。
夏休みが始まって、ぼちぼち、実家に長期間帰ります、といわれる方が多くなってきました。飛行機で帰ったりされる場合は変更は大変なのですが、出かける前に調子の悪くなりやすい子ども達です。充分気をつけて見てあげて下さいね。
■今週のトピックス<舌炎・地図状舌>
今週は舌の話をします。
舌炎とは:
舌に炎症がおこっているのが舌炎ですが、ほかの口腔粘膜にも同様の炎症(口内炎)がみられることが珍しくありません。舌の粘膜が広範囲に赤くなって腫れ痛みがおこるカタル性舌炎の場合、炎症が強いと舌苔を生じ、強い口臭を発することもあります。そのほか、舌尖(舌先)に疼痛をともなう黄白色の小粘膜疹をもつアフタ性舌炎、潰瘍をもつ潰瘍性舌炎、おもに外傷や感染症に合併して、舌の内部の実質に高度な炎症が生じる実質性舌炎などがあります。
[原因]
外傷、異物誤飲、火傷、ヘルペス感染症、溶連菌症におけるイチゴ舌、その他のウイルス、細菌感染、ビタミンB2欠乏、ニコチン酸欠乏、貧血など。黒状舌は舌が黒っぽくなるもので、抗生物質投与による、口腔内細菌叢の変化によるといわれています。こどもの場合は殆どがウイルス、細菌感染によるものですね。
[症状]
舌がただれ、潰瘍になってしまうことがあります。食べ物を食べたときに、しみたり、痛みを感じることがあります。
[治療]
局所的な原因によるカタル性舌炎、アフタ性舌炎、潰瘍性舌炎は、うがいと、ときに副腎皮質ホルモンを含んだ軟膏を病変部に塗る局所治療が主体となります。実資性舌炎は、炎症が高度となるため、これらに、さらに抗生物質などの内服による治療が必要になります。正中菱形舌炎の場合、ふつう自覚症状がきわめて乏しく、食事がしみたりしなければ治療の必要はありません。しかしこの舌炎は、真菌が感染することが珍しくないので、口腔の清潔には注意すべきです。
地図状舌とは:
おもに舌背部の落屑性病変としてみられ、地図状の斑紋を生ずる疾患です。日によって病変の位置、形態が変わることが多いところから遊走輪、遊走疹などの別名もあります。幼児にはしばしば見られ(15%にみられるとする報告もある)、成人では1ー2%の発生率と言われています。
[原因]
原因についてはよくわかっていません。ビタミンBの不足や心身のストレスなどが関係している場合もあると考えられているので、偏食や過労を避けて規則正しい生活を心がけることが大切です。
[症状]
舌に痛みやはれなどの特別な症状がない場合が多く、あっても刺激物を食べた時に舌が少ししみる程度です。たまたま鏡で自分の舌を見た時に、模様に気づいて来院する人が多いようです。急性の熱性疾患でも見られます。
[治療]
普通は無症状で治療の対象にはなりません。原因は不明なので、定まった治療法もありません。
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