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山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。 |
■= 10 ■= 1 |
2025年5月12日〜5月18日
(第20週) |
6
ヶ
月
迄 |
12
ヶ
月
迄 |
1
歳 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10

14 |
15
19 |
20
歳
以
上 |
合
計 |
咽頭結膜熱
(プール熱)
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0 |
A郡溶血性連鎖球菌感染症
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1
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1
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感染性胃腸炎 |
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1
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1
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1
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1
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1
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1
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1
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7
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水痘 |
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0 |
手足口病
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0 |
伝染性紅斑(リンゴ病)
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1
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2
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3
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突発性発疹
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百日咳
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0 |
風疹
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0 |
ヘルパンギーナ
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0 |
麻疹
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0 |
流行性耳下腺炎
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0 |
RSウイルス感染症 |
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0 |
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【今週のコメント】
天気の悪い、気温の低い日から始まりました。週の半ばは夏日が続き、週末はまた天気が悪く気温がやや下がる、というような1週間でした。朝が冷え込むことは少なくなりました。
報告すべき疾患は相変わらずあまり多くはないです。感染性胃腸炎は7名。年齢の大きいお子さんのほうが多く、下痢がやや長引いている、という印象でした。家族内にはあまり広がっていませんでした。腹痛と吐き気がひどくて食べられない状況が続いている方もありました。
伝染性紅斑はまだ少し多い状態が続いています。今までの流行周期ではお盆ごろにピークアウトしているようなので、あと少し発生するでしょう。陽ざしが強くなっているせいでか、頬等の痛痒さを訴える方もありました。今年は相変わらず大人の方の感染は少ないです。過去に罹っていない、と言われる方もあるのですが。なぜかはよくわかりません。
インフルエンザは終息したと思われます。最終報告されていた都道府県ではB型が検出されていたようです。
ゴールデンウイークの移動によるせいか、COVID-19は昨年は6月ごろからじわじわと増えてきて夏のピークを作りました。今年は冬のピークは昨年に比べるとずいぶん低かったです。今のところは第19週は、第18週よりも多くないです。高熱が出なくとも、咽頭痛が強くてしんどさがある方は受診され、希望により検査をしても陽性にはなりません。今後はどうなっていくのでしょうか?
問題は百日咳です。5月上旬ですでに年間報告数が過去最多を更新しています。2018年〜2025年19週までの全国の年齢階級別割合では、10〜14歳(32.6%)が最も多く、次いで5〜9歳(29.3%)となっており、これにワクチン接種前の時期を含む0歳(4.3%)、及び1〜4歳(5.1%)を合わせた15歳未満で約70%を占めています。一番の問題は家族からワクチン接種前の乳児が感染すること。非常に重症になり、マクロライド耐性菌が多く、次に推奨されている薬は新生児期に使えなかったり…。ワクチンの効果が切れてしまうというのも誘因になり、今後ワクチン接種スケジュールの改善が必要だと思われます。
来週は最高気温が30度を超える予想の日も…。もうすでに熱中症対策が必要となりそうです。
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