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山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。 |
■= 10 ■= 1 |
2025年6月23日〜6月29日
(第26週) |
6
ヶ
月
迄 |
12
ヶ
月
迄 |
1
歳 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10

14 |
15
19 |
20
歳
以
上 |
合
計 |
咽頭結膜熱
(プール熱)
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0 |
A郡溶血性連鎖球菌感染症
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1
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2
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1
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4
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感染性胃腸炎 |
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3
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1
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1
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1
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6
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水痘 |
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1
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1
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手足口病
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0 |
伝染性紅斑(リンゴ病)
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1
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1
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2
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突発性発疹
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0 |
百日咳
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0 |
風疹
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0 |
ヘルパンギーナ
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0 |
麻疹
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0 |
流行性耳下腺炎
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0 |
RSウイルス感染症 |
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0 |
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【今週のコメント】
観測史上最速で(何度聞くでしょう、この言葉)6月に梅雨が開けました。集中して降ったりしたものの、梅雨とはいえ、さほど雨も続かず。地方によってはまだ田植えが始まったばかりの所もあり、米が足りなくて問題になっており、今後の作物の成長が心配されます。
暑くなってきているので、まるで夏休みに入った?と思えるような診療の日々でした。受診者数は多くはありません。感染性胃腸炎はさすがに少なくなってきました。年齢の小さいお子さん中心で、ほぼ下痢がやや続く、というくらいでした。これからは一番少ない時期になっていくでしょう。
今週は溶連菌感染症、調べて陽性なった方は4名でした。そのうちの2名は学校も年齢も全く違いますが、発疹が出ていました。発疹を出すタイプの溶連菌が少し多いのかもしれません。例年今頃、夏休みが始まるまでがピークとなります。
伝染性紅斑は今まだ多いようですが、少なくなってきています。1か月以内に同じ発疹がまたでた、という方があり、本当にこの病気はよくわからないことが多いです。毎回書いていますが、大人の方の感染者は非常に少なく、京都市での第24週の報告でも、15歳以上のり患者はありませんでした。過去に感染されているのでしょうか?
そしてまた、中学生の水痘の患者さんがありました。ワクチンは未接種で、先週のお子さんとは学校が違います。クラスでは感染者はいないと言われていました。感染源は不明です。
まだまだ報告数の多い百日咳ですが、最近の京都市の報告では年齢の小さい方は少ないです。典型的な症状が出る方はごくわずかで、持続する咳と夜間の咳き込みが強い、ということがポイントになるようです。効果のあるマクロライドを処方されていても、あまり良くなっていない方も多く、厄介ですね。
今週の急性呼吸器感染症は男性20名女性30名で多くはありません。1〜4歳代が23名と非常に少ないです。1歳以下の方はなく、女性が5〜9歳8名、10歳以上が12名です。咳が続く方の数は少なく、高熱が出るといういわゆる夏風邪が多かったのでした。
梅雨が明けてしまって、明後日から7月です。まだ夏休みは始まっていないので、さすがに蝉の声はまだ聞こえてきません。最近は暑い夏が多く、病気の事よりも熱中症が心配されるこの頃です。
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