伝染性紅斑

頬が、リンゴのように赤くなるので別名リンゴ病といわれています。

[原因] 
ヒトパルボウイルスB16によっておこります。ほぼ正確に5年の周期で流行しています。

[症状] 
このウイルスに感染すると1週間くらいで、熱、咳、ハナといった風邪のような症状が出ます。そこから1週後くらいで抗体ができると発疹が出てきます。両頬が赤くなり手足にレース様の発疹がみられます。普通は手足のみですが、体に出ることもあります。日光の刺激で発疹が消えた後に又、同じような発疹が見られることもあります。ウイルスの排泄は発疹が出るまでが中心ですので、発疹の出た時点では感染力はありません。

[合併症] 
発疹が中心のごく軽い病気ですが、大人が感染すると頬の発疹はあまりはっきりせず、多関節炎、全身倦怠感が強く診断しづらい時もあります。赤血球にも感染して溶血性貧血などの基礎疾患を持つ人は溶血発作を起こして重篤な症状が起こることがあります。同じように赤血球の寿命の短い胎児や新生児が感染すると、死に繋がる事もあります。ウイルスは胎盤を通過しますので感染が分かれば、妊娠中の人とは接触しないように気をつけてください。胎児水腫をおこしたり、奇形が起こることもありますので。

[治療] 
特別な治療はありません。痒みの強い時は紅ヒスタミン剤など。
 発疹を触ってうつる病気ではありませんので、幼稚園や学校など休む必要はありません。直射日光に長時間あたると発赤が強くなって痒みも強くなるので、あまり、日光にさらさないように気をつけて下さい。

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