【今週のコメント】
休みの最後の日は気温が低く、、その後は日中の気温は上がってきました。が、最低気温が低い日があるので、なかなかさわやかな日々ではないでしたね。
そういう気温差の激しい週ではありましたが、意外と体調の悪くなられる方は少なかったのか、報告すべき疾患は多くはありませんでした。診療日数は先週と同じです。
一番多いもので感染性胃腸炎なのですが、4名だけです。ノロウイルス胃腸炎なのか、兄弟でうつっているご家族はありましたが、保護者には感染していません。気になるのはロタウイルス胃腸炎です。4月の末からなのですが、宮城県の小学校で児童113人と職員3人が腹痛嘔吐の症状を訴えて、ロタウイルスが検出されたということです。定期接種が始まったのは令和2年10月1日からなので、まだ受けていない年代ではあります。入院や重症者はいないうことで、少しほっとしています。抗体価が落ちてくる場合もあるのか今後の動向が心配です。
伝染性紅斑は少し違う保育園で多い所があるようです。まだ少し続くのでしょうね。
インフルエンザはほぼ終息と言ってよさそうです。
昨年と同じような増え方をしてくるとすれば、COVID-19は今から増えてくる可能性はあります。毎年ゴールデンウィークの移動の間に感染される方が多くなるのですが、どうでしょうか？
今週は患者さんは少ないと感じたとおりに、急性呼吸器感染症は男性22名、女性26名とかなり少ないです。多いのは1〜4歳で変わらずですが27名です。1歳以下は少なかったですが、5歳以上の方、小学校高学年、中高生以上で、熱が続いたり、咳がひどい方が少し目立っていました。
気になるのは百日咳です。今年の4月末ですでに昨年の感染者の2倍以上になっています。ワクチン接種前の乳児は重症化しやすく、しかも効果のある抗生物質の耐性菌がほとんど…。年長時や12歳時の四種〜三種混合接種は有料なので受ける方は少ない。今は妊婦さんの三種混合ワクチンを勧めていますが、ワクチンがありません…。ワクチンの抗体価が落ちる問題はちょっと深刻ですね。
これからは新緑の気持ちの良い季節になります。が、来週は真夏日が続くということで、ますますの気温上昇にいろいろと心配の種はつきません。