山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2011年9月26日〜10月2日

(第39週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
                  0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
                            0
感染性胃腸炎   1
3


1
1
2

  1
  1
  1
1
 
12

水痘       1
  1
                2

手足口病
  1
  1
1
1
                4



伝染性紅斑(リンゴ病)
          1
                1
突発性発疹
                            0
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                      1
    1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計
0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
10月になりました。この土曜日に運動会があったところが多かったようですね。心配された雨もふらず、日中の気温の上昇もさほどではなかったので、絶好の運動会日和でした。
相変わらず手足口病はまだあります。手足にたくさん発疹が出る方もありました。大きい水疱もあるのだけれども、だんだん小さい発疹も腕や足全体にでてきたりと、最後だけみると非常に診断しにくい分かりにくい状態のものもありました。感染性胃腸炎は10人を超えたり超えなかったり、まだ増えてはきません。嘔吐の強い方は少ないです。小さいお子さんの下痢、が多いですね。熱が続いて採血をしても、点滴をしないといけないような重症な方はおられないのが幸いです。また相変わらず保育所でマイコプラズマ感染症が流行している、とか聞きますし、マイコプラズマを疑う方は多いのですが、疑って検査をしても抗体価は上がらない場合もあり、咳がひどく熱が下がらないお子さんは、耐性菌ではなく、やはりウイルスが原因の気管支炎も多いようです。特に年齢の小さい方はマイコプラズマは少ないようです。水ぼうそうは今が一番少ない時期なのですが、保育所や幼稚園で少しずつ流行りだしてきているところもあり、気温が下がってくると今後は多くなってくるでしょう。
運動会は今週、来週が開催のピークですね。10月中旬以降に開かれるところもあるようですが、日中はまだまだ暑いこともありますので、水分補給には十分気を付けてください。


■今週のトピックス<RSウイルス感染症>
ここのところこのRSウイルス感染症の流行が新聞の紙面を賑わせています。肺炎を起こすと書いてあるので非常に紛らわしいです。肺炎球菌の肺炎と混同されている方もあります。繰り返しますが、RSで怖いのは乳児(特に6か月以下)の細気管支炎です。決して肺炎ではありません。また2歳までにほとんどの方が感染するいわば風邪のことで、初感染以後は症状は軽くなります。2歳以上の方にとってはまず心配のない病気です。今問題になっているのは、本来は冬に流行するはずのウイルスが8月くらいから増えてきている、ということです。
今の流行の様子を、また国立感染症情報センターと京都市感染症情報センターのグラフからまとめてみます。

RSウイルス感染症の発生動向については、感染症法改正(2003年11月5日施行)により対象疾患となり、国約3,000の小児科定点医療機関から毎週報告がなされています。診断は臨床症状のみでは不可能であることから、届出基準としてウイルスの分離・同定、迅速診断キットによる抗原検出、血清抗体検出(中和反応または補体結合反応)による病原検査が必須とされています。しかし、臨床現場で最も簡便な迅速診断キット検査については、医療保険適用として入院例のみが対象であり、小児科定点医療機関の70%以上を占める病院以外の一般医療機関では診断に至らずに報告されていない症例が少なくないと推察されています。従って、発生動向調査によるRSウイルス感染症の報告数は、国内の現状を正確に反映しているとは必ずしも言えない面もありますが、ここ数年その報告数は増加傾向にあり、また最近では外来診療の際にも、外来総合診療の関係で、あえてRSウイルスの迅速抗原検査を実施する小児科医が多くなってきているとの指摘もあります。
RSウイルス感染症の小児科定点医療機関からの報告数は、例年冬期にピークが見られ、夏期は報告数が少ないのですが、2011年は第25週から増加傾向が続いています。第37週の患者報告数は1,414例であり、2004年以降の同時期の報告数としてはこれまでで最も多い状態が第16週以降継続しています。

京都市でも同様です。RSウイルス感染症の報告が13例と、非常に多くなっています。例年は秋から冬にかけて流行し、9月にはほとんど報告がありませんでした。本年は,第27週(7月4日〜7月10日)以降連続して報告があります。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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