【今週のコメント】
台風の影響もあってか、すっきりしないお天気の1週間でした。ひんやりした日があったり蒸し暑かったり。日本の南側を通って行ったので、台風の直接の影響はなかったのですが、今後は線状降水帯の発生予想である程度の水害は防げるのでしょうか?
感染性胃腸炎はまだ多いですね。今週は大人の方の感染はありませんでした。乳幼児、小学校の低学年までのお子さん中心です。嘔吐が少し続くこともあり、年齢の小さいお子さんはあまり飲めない状態になって、点滴が必要になった方もありました。下痢から始まって、その後咳鼻水が出だして、高熱になって少し続く、という子が多い、という保育園もありました。いろんなものが流行っていて次々感染していっているというような状態のようです。次に多かったのは溶連菌感染症です。強い咽頭痛を訴えて来られる方はまだ多いのですが、典型的な咽頭所見のある場合はまず陽性になります。高熱の下がらない方、高熱があっても自然に下がった方、熱のない方、といろいろです。中学生以上になると、咽頭痛が強くても、溶連菌は陽性にならないお子さんの方が多かったでした。
ヘルパンギーナが増えています。全国的にも報告が多いです。頬の内側にも口内炎があるので、手足口病?と思っても手足には発疹が出て来ないというお子さんもありました。ヘルパンギーナが出ています、という保育園はあっても、手足口病がでています、という保育園はまだなく、全国の報告でもあまり手足口病は増えてきていません。原因ウイルスはどちらも同じものもあるのでどちらでもあまり変わらないかもわかりません。ヘルパンギーナの方が結構高熱が出るのですが。
インフルエンザが1名です。6月のインフルエンザ!かつて経験はありません。クラスでも欠席者が多いと。全国的にも増加している地域は半数近くあるようです。
定点報告に変わってから増え続けているコロナ2019。京都府では第19週の2.03から始まって、22週は3.51です。京都市ではそれぞれ1.96,3.47とあまり変わりません。が、京都市の二条中学校で、3年生の修学旅行後に欠席者多数、コロナ陽性者が半数以上あったので、学年閉鎖をしています。移動の多い時にはどこかで感染するのですね。今のところその地域の小学生、幼児の間で感染は広がっていないようです。
海外渡航が自由になったおかげで、輸入麻疹が発生し、報告も増えています。コロナ前の2019年は最高の感染者数だったのが、コロナの発生でほとんど感染者がいなくなっていたのですが、今後増えてくるかも知れません。日本が麻疹排除国に指定されたのは2015年。その後、発症している麻疹はすべて海外由来の物だけです。油断してワクチン接種をされていないお子さん達。今からでも遅くないので(有料になりますが)、是非接種してください。
台風3号が早くも発生しています。日本へ近づくことはなさそうですが、梅雨前線を刺激して、来週も雨の多い1週間になりそうです。山の家の行事があったりするのに、雨は困りますね。 |