【今週のコメント】
8月になりました。雨の1日もあり、まだ暑さは耐えられるものでした。が、東北北陸地方では豪雨による水害発生。今までに経験したことのない雨の量、これは毎年毎年聞く言葉です。ゲリラ豪雨とういう言葉で表現しきれなくなっているのですね。
感染性胃腸炎は少なくなりました。大きいお子さんは腹痛と嘔気という症状。小さいお子さんは下痢が続いている方もありました。家族内感染はありません。お盆に向かって1年間で一番少ない時期になります。
手足口病はずっとあります。昨年は9月ごろから増えだしたのですが、全体の数はあまり多くなかったので、今年はもうその数に迫っているかも?2年に1度の流行周期がわからなくなってしまいました。細かい湿疹の方やら、水疱になっている方やらいろいろです。コクサッキーA6ウイルスの検出が多いようです。大きい水疱ができるタイプになります。
ヘルパンギーナは報告はあるのですが、最近あまりみません。高熱のみのお子さんののどを見ても、水疱が出てきていることは少ないです。
RSウイルス感染症は多いです。年齢が小さいお子さんだったので、検査をしました。呼吸困難の症状はあまりありませんでした。年齢の大きいお子さんにとっては風邪でしかありません。何度も言いますが自分が必要と認めた時のみ、検査をします。
もう一つ多いのがヒトメタニューモの検査をしてもらえますか?というものです。この検査は少し前まではレントゲン撮影をして肺炎の所見がなければ検査はできませんでした。2018年からはレントゲンを撮らなくでも検査ができるようになりました。RSよりもずっと高熱が続くし、肺炎をおこす確率も高いのですが、これも年齢が上がると軽症にはなっていきます。ウイルスが発見されたのは20年ほど前ですが血清動態から、50年以上前から存在しているであろうと言われています。当院では検査はしておりません。
最近は検査キットのおかげで、風邪以外の病名がつくことが多くなり、そうなると保育園が登園許可証が必要と、うるさくなりました。要は風邪なんですが…。
新型コロナウイルス感染症も今がピークのようです。日本の感染者数は世界一を更新しています。診療所、京都市の負担を減らすために、家で検査をして陽性の方は、自分で登録するような方法に変わります。京都市からの検査キットが届いてホッとしました。基礎疾患のある方で心配な方だけ受診したら良いでしょうか?無症状者のあぶり出しは、もう要らないですね。再感染もするし…。今の方法では、こちらで診断しても、その後のフォローには一切タッチできない(第2類相当のため)と言うことも問題です。第7波が終了してからではなく、今考えて欲しいですね。
来週からはもうずっと雨の少ない暑い日々が続きそうです。最低気温が高いのが恐ろしいです。もうお盆休みになりますね。人の移動で、感染者数はどうなるでしょうか? |