山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
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2021年5月10日〜 5月16日

(第19週)

6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15
 
19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
            0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
                            0
感染性胃腸炎     1
1
2

1
  1
      1
  4



11

水痘                             0
手足口病
                            0
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
                           

0

百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                           

0

麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                            0
RSウイルス感染症   1
1
1
                   

3



インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10
 
14
15
 
19

合計

0

                          0
20
 
29
30
 
39
40
 
49
50
 
59
60
 
69
70
 
79
80


           
                          0

【今週のコメント】
緊急事態宣言は予想通り延長されました。大型商業施設では時短、土日のみ休業に変わったりしていますが。酒類提供禁止と、飲食店には厳しい処置で、それが一体どれほどの効果があるのか疑問であります。
感染性胃腸炎はゴールデンウィーク前と同じような数でありますが、今週は20歳以上の方が多くなっています。家族内感染で増えています。家族全員り患されたところもありました。大人の方は下痢のみ等、しんどい方は少なかったでした。家族内感染があるということは原因はノロウイルスなのであると思われます。突然嘔吐しだすという発症の仕方。下痢はあっても症状はさほど強くはありません。ロタウイルスはほとんど検出されておりません。例年も今の季節にノロが検出されていないわけではなかったのですが、昨年冬にほとんど流行しなかっただけに、少し違和感があります。
他はやはりRSウイルス感染症です。1歳以下のお子さんは7か月でしたが、喘鳴と呼吸困難があり、飲めなくなったので入院されました。大きいお子さんは、熱が上がったり下がったりして、高熱が続く原因を知るために検査しています。陽性にならない方もありました。
私が診断したわけではありませんが、保育園の健診で伝染性紅斑のお子さんがおられました。流行のはざまの時期で、少し珍しい感ありでした。
新型コロナウイルス感染症は、関西地区では減少傾向です。が、京都はずっと高止まりで横ばいです。身近な保育園でも陽性者が出だしています。お子さんは親から感染している例のみです。保育園内で陽性者の確率が増えてくるのか、検査はこれからです。いつも緊急事態宣言がどれだけ効果があるのかよくわからないと感じでいます。他には対策が何もないのでしょうね。今までよりも人出は極端に少なくなるわけではありません。飲食店が時短になれば、夕食時は余計に混雑しそうに思います。
ワクチンの接種が始まりましたが、75歳以上の方からで、日本では接種者はぼちぼち増えているのみです。2回接種で変異株に対しても効果があるということですので、しんどいワクチンではありますが、それで感染者が激減することを祈っています。
週末は最高気温が30度近い日もあり、とても暑くなりました。来週からも高い日が続きます。近畿、東海地方は梅雨入りです。近畿地方は観測開始以来、最も早い!ということです。季節の変わり目の時期がおかしくなっているようですね…。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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