【今週のコメント】
週の初めに雪が降ってしばらく積もっていたので、とてもびっくり!寒かったでしたね…。その後も寒い毎日で、週の終りは気温が上がったのですが、天気が悪くまだまだ寒いという日々でした。
インフルエンザはまだ横ばいです。A型は2例のみでした。クラスであまり流行ってもいないのにA型が陽性に出てあれ?という状態です。B型は今週あたりがピークでしょうか。18日は京都市急病診療所の準夜(6時から12時まで)の仕事に行きましたが、インフルエンザは全例B型、他には水ぼうそうが1例、溶連菌感染症が2例、感染性胃腸炎が1例くらいでした。一時に比べると受診者の数はかなり減ってきています。もう卒園、卒業の時期で春休みになりますので、とりあえずは流行は落ち着きそうです。溶連菌感染症は当院でもあまり多くはありませんでしたが、西京区の中では非常に多いところもあるようです。当院の周辺ではあまり見られなかったのですが、例年インフルエンザの流行が落ち着いて春休みになる前にピークの時期があるので、確かに少し多いのでしょうね。感染性胃腸炎もそれほど多くはありません。典型的なロタの便のお子さんはあまり今週はありませんでした。年齢の大きいお子さんの方が多かったでした。急病診療所では昼の時間帯はまあまあ来られていたようですが。
今週は幼稚園は卒園式がありました。幸い幼稚園ではインフルエンザは少ないので、みなさん無事卒園式には出席できたでしょうか。来週は小学校の卒業式があります。流行している学校もあるのでぎりぎりそれまでには治るかどうか…というところですね。一生に一度のことではありますが、決して無理はしないでくださいね。
■今週のトピックス<出席停止期間の変更>
文部科学省からの通達です。平成24年4月1日からインフルエンザ等の出席停止期間が変わります。今回はこのお話をします。変更になったのは、インフルエンザとおたふくかぜです。
[インフルエンザ]
これまでの出席停止期間
「解熱した後2日間」
↓
変更後の出席停止期間
小学校以上 :「発症した後5日&解熱した後2日を経過するまで」
幼稚・保育園児 :「発症した後5日&解熱した後3日を経過するまで」
一般的に、インフルエンザ発症前と発症してから3〜7日間はウイルスを排出すると言われています。そのためにウイルスを排出している間は、患者は感染源になります。 排泄されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出すると言われています。この排出期間の長さには個人差があります。咳などの症状が続いている場合には、残存しているウイルスをまき散らす可能性がありますのでマスクをするなど、周囲への配慮が必要になります。
最近は抗ウイルス薬の使用により、一番最短の解熱例では、午前中にしんどくなり、午後から早退、夜の診療でインフルエンザと診断され、夜中から下がりだして翌日朝には解熱した、というものがあります。これを解熱した後2日間を適応すると、たった2日だけ学校を休んで3日目には登校…ということになります。またこの2日間の解釈も様々で48時間、と考えるのなら、朝方の6時にはまだ38度あったけれども8時にには37度くらいに下がって以後でない、というような場合は翌々日には行けるのか?その日はまだ熱があった日、と考えて、もう1日休むべきか…。
今までの出席停止期間の考え方はインフルエンザは2峰性の発熱の仕方をするために、1日下がってもまた上がってくる場合があるので2日間は待ちましょう、といったことも含めていたと思います。いずれにしてもあまりに早く下がってしまった場合でも、長めに休んでください、特に咳のある時は、と説明させていただいていました。
インフルエンザの検査キットのない時代は中学生、高校生ぐらいの方で、めったに高熱を出さなくなっていたお子さんがインフルエンザの流行期に高熱を出して来院されたらインフルエンザでしょう、と診断していました。その時代は勿論抗インフルエンザ薬はありませんでしたが、たった1日で下がっている方もありました。じゃあインフルエンザではなかったのかな?なんて言っていましたが。
大人の場合は熱があってしんどかったけれども気合で2日で治しました…と言われていた方は(今でも)多く、その後お子さんにうつってインフルエンザだったんでしょうね、ということはよくありました(今でも多いです)。大人では出勤停止なんていうのはありませんが、新型インフルエンザが発生してからはちょっと厳しくなったところも多いです。インフルエンザと診断されると長期間休まないといけないので受診されない方もおられるかも?
インフルエンザの検査キットが出てからは、流行が始まる前でも、もう終息して殆ど流行ってない時期でも診断されます。キットのおかげで、熱がないインフルエンザがあることもわかってきました。となると、最近ずっと感じている疑問点ですが、インフルエンザはどういう時に爆発してどういう場合は爆発しないのかが、全くわからないということです。予測不可能…。家族内ではうつらずにばらばらに感染することも多いです。今年は家族内で兄弟がA型とB型にほぼ同時期に感染して、そのB型のみうつったお母さん、お父さんがいました。B型の少ない時期にです。
新型インフルエンザが出てから学校ではきっちりと学級閉鎖をするようになりましたが、爆発するクラスとだらだら出るクラス、何が違うのかよくわかりません。そもそもどこまで学級閉鎖の効果があるのかもわかりません。熱のでないインフルエンザの子もいるのでしょうが、そんなこと言い出したらきりがありませんね。
解熱してすぐに登校、登園することはダメだと思いますが、出席停止期間の延長は働く保護者にとっては非常に厳しい話ですね。今年はインフルエンザが大流行したので病児保育も満室で、こちらからお断りしたことが非常に多かったでした。
発症した後5日ということは、6日間休まないといけない、ということでしょうか?そして解熱した後2日を経過するまで、というのは熱が下がっても3日間休まないといけない、ということでしょうか??いつから、というのはちょっと解釈の仕方が微妙です。B型の場合は薬を飲んでも1週間くらい熱が上がったり下がったりすることがあります。いつまでも微熱が取れないこともあり、完全に下がってからなおかつ2、3日休まないといけないとなると大変です。医師の判断により可能と認めれば出席しても良い、というような項目も付け加えてもらえればいいのですが…。
向日市ではインフルエンザの場合は、今年度から熱計表を渡されて、登校する時にはそれを提出しないといけないそうです。有無を言わさず、ですね。何が何でもどんなに熱が続こうが登校は許されないのでしょうね。きっと。
[おたふくかぜ]
これまでの出席停止期間
「耳下腺の張れがなくなるまで」
↓
変更後の出席停止期間
「耳下腺・顎下腺・舌下腺の腫れが出現したあと5日経過し、全身状態が良くなるまで」
つまり元気なら発症して5日過ぎれば登校できるということです。
これまでは腫れている間ウイルスが排泄されると考えられてきたのですが、最近の報告では5日程度で感染力が弱まること、耳下腺は腫れずに顎下腺・舌下腺の腫れが2週間にも及ぶ症例も多々あることなどが報告され、実際の学校生活に沿って変更されることになりました。
おたふくかぜの場合は短縮されました。要はどれだけ人にうつすか、ということなのでしょうが、確かにおたふくかぜはあまり感染力は強くありません。流行性角結膜炎もウイルスは2週間ぐらい出続けるといわれていますが、2週間ずっと休まないといけないか、というとそうでもありません。感染しやすい時期は本当の急性期だけであると思いますが、インフルエンザは爆発的に増えたりするので非常に難しい問題です。とにかく柔軟に対応できる選択肢を残してほしいですね。 |