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山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。 |
■= 10 ■= 1 |
2025年3月3日〜3月9日
(第10週) |
6
ヶ
月
迄 |
12
ヶ
月
迄 |
1
歳 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10

14 |
15
19 |
20
歳
以
上 |
合
計 |
咽頭結膜熱
(プール熱)
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0 |
A郡溶血性連鎖球菌感染症
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1
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1
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感染性胃腸炎 |
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2
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1
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2
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5
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水痘 |
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0 |
手足口病
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0 |
伝染性紅斑(リンゴ病)
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0 |
突発性発疹
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0 |
百日咳
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0 |
風疹
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0 |
ヘルパンギーナ
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0 |
麻疹
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0 |
流行性耳下腺炎
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0 |
RSウイルス感染症 |
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0 |
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【今週のコメント】
3月になってから寒さが舞い戻った1週間でした。京都市内でも粉雪の舞った地域はあり、関東地方では雪による交通機関の乱れもありました。いつまでも寒いのはこたえますね。
寒くなるとまたいろんな病気が増えてくるかと思いきや、今週は非常に報告するべき疾患は少なかったのでした。感染性胃腸炎は5名のみで、それが今週では一番多いもの。いつもながら、良くなっていてまた嘔吐してしまう、というようなお子さんはあるのですが、それでもその後は元気、比較的回復は早いです。ニュースでは、岐阜県でノロウイルスによる食中毒が話題になっていました。発症は300人以上!因果関係はわかりませんが、40代の男性が亡くなっていたということです。それ以外の方は入院されていても軽症だそうなので、何の食材にウイルスが含まれていたのか等々、詳細が知りたいところですね。
それ以外には溶連菌感染症が1名のみでした。咽頭痛があって、咽頭発赤も強いお子さんは結構来られていましたが、検査をするものの陽性にならない方のほうが多かったでした。日本全体を見ても、昨年ほどの感染者数はありません。昨年は劇症型溶連菌感染症の報告も多く、非常に問題になっていました。今年はそれも少ないので少し安心しています。
結局インフルエンザのB型は、その1校の感染者のみで他には広がらず、それも収束して今週は1例も報告はありませんでした。先週の全国の報告をみてみますと、増えているのは京都を含めて10都道府県です。が、全体の報告数は多くありません。国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2025年第5週〜2025年第9週)ではAH1pdm09が120件(65%)、AH3亜型が51件(27%)、B型が15件(8%)の順となっています。AH1pdm09の検出数が減ってきているので、AH3亜型の報告割合が増えているようですが、絶対数はさほど多くはなっていません。なので全体にも収束に向かっている、ということで良いのだと思われます。
今週は小さいお子さんの熱、咳の受診はありましたが、全体に来られる方は少なく、春休みが始まったときのような印象でした。もうあと少しで春休みにはなるのですが。
来週は一転、気温が上がってきます。やっと春本番。三寒四温の日々とは言え、差が激しすぎるのが悩みの種です。週の半ばには最高気温が19度になると!スギ花粉は大量飛散開始していますので、なかなか簡単には外出はできませんね。 |