|
山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。 |
■= 10 ■= 1 |
2024年3月11日〜3月17日
(第11週) |
6
ヶ
月
迄 |
12
ヶ
月
迄 |
1
歳 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10

14 |
15
19 |
20
歳
以
上 |
合
計 |
咽頭結膜熱
(プール熱)
|
|
|
|
■ |
■ |
■ |
■ |
■ |
■ |
■ |
■ |
|
|
|
0 |
A郡溶血性連鎖球菌感染症
|
|
|
|
|
|
1
■ |
|
|
1
■ |
2
■
■ |
|
1
■ |
|
|
5
■
■
■
■
■ |
感染性胃腸炎 |
|
|
1
■ |
|
|
1
■ |
1
■ |
1
■ |
|
|
|
|
2
■
■ |
2
■
■ |
8
■
■
■
■
■
■
■
■ |
水痘 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1
■ |
|
|
1
■ |
手足口病
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
伝染性紅斑(リンゴ病)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
突発性発疹
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
百日咳
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
風疹
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
ヘルパンギーナ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
麻疹
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
流行性耳下腺炎
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
RSウイルス感染症 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
0 |
|
|
|
【今週のコメント】
寒かった週明けから、週末は晴れて最高気温も20度を超えましたが、日曜日は気温は上がらず、冷たい雨が降りました。
インフルエンザは、京都市では少なくなってきています。
けれども、全国の報告では第10週で、前週よりも増えています。多いのはダントツで石川県、北海道。以下は東北地方、関東、九州地方です。前週より減っているのは8都道府県のみ。近畿地方は滋賀県以外は減少です。陽性になるのはB型のみです。国内のインフルエンザウイルスの検出状況でも、直近5週間(2024年第6週〜2024年第10週)でB型が161例(77%)、AH3亜型が29件(14%)AH1pdm09が20件(10%)、の順でほぼB型のみといっていいのでしょう。もう中学校では卒業式も終わり、春休みとなりますので、これで増えてくることはなさそうです。
どうやら感染性胃腸炎は少ないままでいてくれています。年齢の大きいお子さんも、大人の方の感染もありましたが、多くはありませんでした。例年よりは早く減少してきています。ロタウイルス胃腸炎が減ってからはもう春先に流行することは無いと思われます。白い下痢便が出ているということを問題にする保育園もあるのですが、便の色でウイルスの原因を特定することはできません。小さいお子さんは食べた物も影響するかも知れません。
少し下げ止まりの感がありますが、COVID‐19は熱があってインフルエンザかなと思ったらコロナだった、とういうような状況で陽性になります。微熱が続くだけの方もありました。
今一番の話題の中心は麻疹ですね。ワクチンのおかげで日本では2015年に絶滅宣言がなされ、国内で自然発生することはなくなりました。世界的にもワクチン接種により麻疹は制圧されつつありましたが、22年からアジアやアフリカなどの国々で流行再燃が見られています。コロナでワクチン接種がへっているのが、原因かもと。WHOの24年2月の報告によれば、日本の近隣ではインド、パキスタン、インドネシアなどのアジア諸国で麻疹患者が急増しています。そして今回の麻疹患者の発生も、海外渡航からの帰宅前に発症し、同じ便に乗っていた方が発症。そのほとんどが20代のワクチン未接種者でした!その後に感染した5歳の方もワクチン未接種。2回接種後の感染者もありましたが、その方は非常に軽症である、ということです。最近は麻疹の感染者が少なくなっているため、ワクチンを受けない方も増えているのですが、未だにこのように感染者が増える機会はありますので、受けるべきワクチンは是非受けるようにしてください。
来週は小学校や幼稚園、保育園でも卒業式、卒園式があり、春休みとなります。が、なんだかずいぶんと寒い春休みの始まりですね。
|