【今週のコメント】
4月になりました。寒い週明けから徐々に気温が上がり、週末はまた夏日になりました。そのおかげてアッという間に桜は満開になって、すでに散り始めてしまいました。
春休みになりましたので、さすがにインフルエンザは減りました。第12週の定点あたり報告数は6.44と減少しています。新潟県がまだまだ多く、青森、山形、広島等6県が前週よりも増えていますが、それ以外の都道府県は減少しています。相変わらず15歳未満の感染者が8割以上。当院では小学生は家族内感染で、あとは中高生。春休み後の外出で感染したようです。今年になって初めてB型陽性の方がおられました。当院では2人目です。直近5週間(2023年第8週〜2023年第12週)の国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、AH3亜型が166件(97%)、B型が5件(3%)とB型は少しずつ増えていますが、流行にはいたっていないようです。AH1pdm09はついに検出されなくなりました。4月になってまた流行りだす、ということもなさそうです。
感染性胃腸炎も保育園でのかたまっての発生は無くなりました。
春休みなので、受診される方の絶対数は少ないのですが、咳がひどくて熱が続くお子さんがまた目立ってきました。喘鳴が聞かれたり、気管支炎の音が片側だけ聞こえたりするので、またヒトメタニュウーモウイルスの感染者なのかもわかりません。本来ならば春にピークとなる病気なのですが、昨年の10月頃が多かったので、今シーズンの流行時期はよくわかりません。
もういい加減ゼロに近づいてほしい新型コロナウイルス感染症ですが、京都府下の新規感染者数は、休み明けでなくても二桁になる日もやっとでてきました。治療薬もなく、重症になる方も減ってきているこの頃(致死率、ということのみ注目すると、決して少なくはないかもわかりませんが)。ワクチンの定期接種可、などという話もあるのですが、これはどうなのでしょうね。
スギの花粉飛散はピークを超えましたが、ヒノキの花粉飛散が始まりました。やはり今年はヒノキも非常に飛散数が多いようで、まだまだつらい日々が続きます。
朝晩がまだ気温が低いので、室内にいると寒く感じて、いつまでたっても暖房を切ることができない状態です。
今週のトピックス<9価HPVワクチン(シルガード9)について>
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンシルガード9も令和5(2023)年4月から、公費で受けられるようになりました。
今回はこのワクチンについて説明いたします。
→ こちらをご覧ください。
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