【今週のコメント】
週の初めは気温が上がったものの雨。その後はまた雪が降り、随分寒い1週間でした。もうすぐ3月なのですが。
インフルエンザはかなり少なくなりました。今年はあまり大きな流行にはなりませんでした。全国的には、2023年第6週の定点当たり報告数では12.91となり、前週の定点当たり報告数12.66(患者報告数62,583)よりも増加しています。流行している地域とそうでない地域と随分差があります。都道府県別では福井県(45.03)、石川県(40.48)、沖縄県(30.25)、大阪府(28.12)、京都府(26.30)、富山県(24.85)と順位は変わりません。他の地域はあまり流行していないようです。京都市及び全国における第6週までの今シーズンと過去のシーズンの発生動向を比較してみると、新型コロナウイルス感染症の流行以前(2019/2020シーズン以前)は、京都市は全国と同様の推移を示すものの、定点当たり報告数が全国の値を超えることはありませんでした。しかし、今シーズンの京都市の定点当たり報告数は第6週時点で全国の約2.5倍です。罹患者は15歳未満だけで80%となっています。国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2023年第2週〜2023年第6週)では、AH3亜型が216件(94%)、AH1pdm09が14件(6%)、B型が1件(1%未満)の順でした。当院では変わらず、中流行と言った印象でした。ピークもあっと言う間に過ぎて、B型もAH1pdm型も増えてこないのなら、感染者数では今年は小流行で終わりそうです。
感染性胃腸炎は増えたり減ったりですが、今週は少し増えました。近くの保育園で集団発生があり保健センターが検体採取したとのこと。おそらくノロウイルスなのでしょう。最近は年末よりも年の初めに流行することが増えてきました。
いよいよ収束に近づいているのか、新型コロナウイルス感染症は京都府では休み明けは100人を切ってきました。その後はまだ200人超えるのですが。アメリカでの新規感染者から検出されるのはXBB.1.5株が6割以上を占めてきているようですが、その割には感染者数は多くはありません。株の変化もいつまで追っていくのか、ですね。
来週はもう3月になります。さすがに寒くなる日はなさそうです。今年は寒い冬でした。花粉症がいよいよ飛散開始です。嫌な季節が始まりましたね。
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