【今週のコメント】
穏やかな1週間でした。紅葉の美しい季節、街中はもういつもの生活にすっかり戻って、人人であふれています。140年に一度の皆既月食、皆さんはご覧になれましたか?
今週はヘルパンギーナが一番多かったでした。近くの保育園でとても流行っています。典型的な咽頭所見の方は、これまでに見かけていたものよりも水疱がやや小さいと言う印象です。手足口病に似た、小さい紅斑のような口内炎が多数見られる方も多いです。ほぼ高熱が出ます。すぐ下がりますが。兄弟で受診され、兄はヘルパンギーナ、弟さんは手足口病、と言う例がありました。兄は以前に手足口病が流行した時に、2回感染していました。
その手足口病は4例。ほとんどが水疱の大きいものでした。膝の裏側にも湿疹があるお子さんもありました。手足口病の口内炎は、舌とか頬にもできるというのがへルパンギーナとの差ではありますが、意外とこれが今年は少ないようです。水疱の大きい方は熱も出ます。どちらの病気も問題は口の痛みですね。強い場合はつらいです。
感染性胃腸炎が増えてきています。保育園の年齢の小さいお子さんが中心ですが、クラスの中でとても広がっていると言う状態ではありません。下痢の症状が多いです。年齢の大きい方は嘔吐もありましたが、幸い続いてはいませんでした。
インフルエンザは京都でも陽性の報告はわずかに出だしているようです。今週は高熱のお子さんに検査をしましたが陰性でした。流行の開始はまだ先です。
新型コロナウイルス感染症は、日本ではここ1か月低い状態が続いています。各地でのこの人出、夜の街も食事に出る人でいっぱい。今までの周期ではぼちぼち増えてくるかもわからないですが。多かったロシアでは減りだしました。逆にヨーロッパの国々で増えてきています。国の方針でまたロックダウンをするのなら不満は多くなるでしょう。どのくらい効果があるのか、結局はよくわからないです。
来週からは気温が下がってきます。葉も散りだして、そろそろ冬の準備が必要になりそうですね。 |