【今週のコメント】
10月になりました。週末は台風が遠いところを通過した後、秋晴れの気持ちのいい天気になりました。気温も上がりましたが。
感染性胃腸炎は年齢の大きい方が目立ちました。嘔吐、嘔気、腹痛などの症状が中心です。家族内感染はありませんでした。小さいお子さんはやはり下痢になります。ひどくはないけれども、出たり出なかったりと言うのが続きました。
ヘルパンギーナが2名。今週は咽頭所見はのどの奥の口内炎、典型的な水疱はできないけれども流行っているからヘルパンギーナかな、と言っていたら、翌日から手足に発疹が出だして、舌の先にも口内炎ができて、手足口病!でした。肘や膝にも大きい水疱のできるタイプでした。私が診た今季初!(昨シーズンもゼロだったのですが)の手足口病でした。口腔所見がよく似ているので、ヘルパンギーナと同じウイルスが原因なのかもわかりません。今になっていろいろな感染症がでだしてきたようです。
溶連菌感染症は久しぶりに陽性になりました。腹痛と軽い風邪の症状で受診されたのですが、咽頭所見が典型的な溶連菌感染症様で、調べたら陽性になりました。
新型コロナウイルス感染症の第5波はどうやら収束です。昨年の今頃と、規模は違うのですが、よく似た動きをしています。となると、また11月ごろから増えだして、12月〜来年の1月にピークとなるかもなのですが。感染者の症状はどんどん軽くなっており、致死率もどんどん下がっているのですが、感染してしまうとそのあとの対応(隔離期間が長い!)が大変なので、そちらの方が厄介です。無症状の人が多いので、知らない間に感染していることもあるでしょうが、すべてを把握するのはとうてい不可能ですね。ワクチン接種者が増えると、さらに感染しても症状がでにくくなるので、今後の感染者はどんどん若年化してきそうです。そして学校では体調が悪いお子さんには検査キットを渡して、帰宅して調べてくるように!と言うような地域もあるようで…。検査キットも簡単に手に入る状況にはなっているのですが、調べ方によって陽性率は変わってきそうです。症状と対応の差が激しすぎて、どういうふうにしていくのが良いのか、今後の大いなる課題であります。
この週末は運動会が開かれたところも多かったでした。素晴らしい天気ではあったのですが、暑かったので、しんどかった方もあったかも。しばらくは暑い日が続きそうなので、水分補給に、十分気を付けて下さいね。 |