【今週のコメント】
今年最後の連休は運動会がメジロ押しです。幼稚園や保育所の運動会に区民運動会。良い天気に恵まれてよかったですね。
突然嘔吐が始まる、という典型的な感染性胃腸炎が少し増えてきました。が、まだ感染力は強くないので、家族内感染もほとんどありません。年齢の小さいお子さんは下痢が長引くこともありますが、先週も書きましたように重症な例は少ないです。他には手足口病がまだ見られること。久しぶりに溶連菌感染症が1例のみ。今年は余り多くないようです。ぼちぼち増えてくる頃かと思いますが、溶連菌感染症を思わせる咽頭所見でも、夏風邪なのか検査をすれば陰性の場合のほうが多かったでした。それ例外には報告すべき疾患はなかったのですが、患者さんが少ないというわけでは決してなく、運動会前に早く治るように(!)、という受診もありましたが、長期間熱が続く、という方も多く、ほとんど1歳代で採血はたくさんしました。点滴、入院された方もありました。抗生物質が飲めなかったり、効かなかったり…、しんどいお子さんが目立ちました。
運動会シーズンもピークを迎え、今後はおイモ堀やら遠足、生活発表会もあるでしょうか。しばらくは一番過ごしやすい、気持ちの良い日々が続きますね。朝晩の冷え込むこともあるでしょうから、気温差に対応できるようにしてくださいね。
■今週のトピックス<マイコプラズマ感染症>
マイコプラズマ感染症は私たち開業医の小児科定点での報告疾患ではありませんので、分かりにくいのですが、入院を扱う病院の基幹定点で報告がなされています。今年はやはり多いようです。
国立感染症情報センターから、第38週ではマイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期と比較してまだかなり多いです。都道府県別では沖縄県(2.29)、埼玉県(1.89)、愛知県(1.69)が多いということです。

京都市ではここのところ基幹定点報告は無いようで、京都府の感染症情報センターでの移り変わりを見てみます。
マイコプラズマ肺炎が上位5位内に入ることはほとんどなかったので、やはり多い状態である、といえます。

マイコプラズマに感染しても必ず肺炎になるわけではありませんが、マイコプラズマ肺炎は小児〜若年成人に多く、小児科では珍しい病気ではありません。10〜14日間の潜伏期間の後、高熱や咳(最初は痰が出ない)で発症します。発症しても比較的全身状態は良いのですが、稀に重症化することがあります。他に、胸膜炎や心筋炎、心膜炎、多系滲出性紅斑、肝機能検査異常、溶血性貧血、血小板減少などを合併することがあります。治療はマクロライド系の抗生剤が用いられ、効果乏しいときにはフルオロキノロン系やテトラサイクリン系の抗生剤が使われます。最近はこの効果の乏しい例が多くなっていて、今までより広範囲に効くマクロライド系の抗生物質が発売されてから、汎用されるようになったため、とか言われているようですが、どうでしょうか? |