[中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染症とは] 韓国保健福祉省は6月7日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者を新たに14人確認し、うち1人が死亡したと発表しました。 感染者は計64人、死者は計5人になりました。 うち5人は、韓国初の患者(68)から感染した男性(35)が転院したソウルの病院の患者や家族です。同病院では、男性を診察した医師(38)も感染、地域の行事などに参加し不特定多数と接触したことが分かっています。感染経路は病院内に限られているとし、今のところ一般国民には広がっていません。 ウイルスの遺伝子検査した結果、サウジアラビアなど中東地域のウイルスとほぼ一致したと発表されました。ウイルスが変異して強毒化した、という可能性はありません。 同国初の感染者となった68歳の男性は、中東から戻った8日後に咳が出て発熱しました。男性は治療を求めて4カ所の医療機関を訪れたので、それが感染拡大の始まりとなりました。中東滞在歴を告げていなかった、というのもあったようです。 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染症は、3年前に報道された時には、死亡率は高いものの、比較的限られた地域(名の通り、中東サウジアラビア等)に集中して見られるのみで、エボラ出血熱ほど発症者も増えなかったので、あまり注目はしていませんでした。6月に入って韓国で国内感染例が報告され、連日感染者が増えて目にする機会が増えてきたので、日本でも起こりうることだな…と思っています。中東での報告よりも韓国では亡くなった方は少なく、死亡率は低いので、少し安心しています。新種のコロナウイルス、ということで、SARSが思い出されます。これはいったいなんだったのでしょうね?過去の病気といって良いのでしょうか?が、これからはMERSのように、また別の新しいコロナウイルスによる感染症が出てくるかもわかりません。麻疹やポリオのように日本では駆除で来たウイルスも多いのですが…。前にも話したように、輸入感染症が増え、原因不明の咳、熱が下がらない場合は、デング熱しかり、渡航歴を聞いて、色々な事を考えないといけなくなっていますね。 |