【今週のコメント】
週の半ばにずいぶん気温が上がった日がありましたが、その後九州から東海にかけて広く雨が続きました。関東甲信地方は雨が次第に雪に変わり、東京都内でも雪が降りました。関西ではずっと雨でした。
病気の方はやはりずっと少ないです。感染性胃腸炎は小学校高学年〜中学生。腹痛から嘔吐、便は少しゆるいくらいです。同じ学校ではありません。全体に受診される方が少ないので、おなかの症状のある人が目立ちましたが、3名でしたね。
他には溶連菌感染症が1名のみ。熱だけの訴えで、咽頭痛はあまり強くありませんでしたが、発赤が強く検査で陽性になりました。幼児の年齢では、咳やハナミズはあまり気にならない人の方が多いです。1歳前後のお子さんは、鼻が詰まってしんどかったり、むせて咳が出るお子さんの方が多いでした。ハナミズを止める薬はありませんが、眠れないのは嫌ですね。
インフルエンザはやはり全国的にも全く流行していません。2020/21年シーズンの8月31日から1月17日までの20週間の累積の患者数は、全国でわずかに729人でした。同期間における過去5年間の平均患者総数は約51万人強なので、2020/21年シーズンの患者数は0.15%程度です。
新型コロナウイルス感染症、緊急事態宣言が発令されてから1週間以上たちました。その効果があって減ってきている、とは感じられませんが、新規感染者は増加のピークは越えたようです。変異株はやはり渡航者ではない方から見つかっていますので、無症状の感染者がもっと多くて、自然に変異してきているのでしょう。入院待機中に亡くなられる方の報告が残念ながら多いのですが、陽性者の隔離期間の管理も大変なようで、2週間はちょっと長すぎるかもしれません。
世界の感染者はもうすぐ1億人を超えそうです。そのうちの25%をアメリカが占めています。イギリスでは変異株の占める割合が多くなっていて、感染力が強い、ということですがワクチン接種が始まった今後はどうなっていくでしょうか。
来週も前半は雨です。後半はまたぐっと気温が下がりそうです。子どもたちが自然に遊べない状況が無くなってくれることを祈ります。 |