【今週のコメント】
祇園祭の前に梅雨は明け、週の始め以降は雨の降らないカンカン照りの暑い毎日です。この海の日の連休は祇園祭の宵山、山鉾巡行と重なり、京都の街は更に熱気をはらっておりました。
異常なまでに手足口病は多いです。月曜日は1日で15人以上方が手足口病で、今週は50人を超えるかと思いましたが、後半が多くは無かったので45人となりました。1歳代のお子さんが多く3/4が4歳以下です。口内炎がひどいと高熱が3,4日続いた方もありました。下の方からうつされて、小学生の罹患もありますが、学校内ではそんなに大きな流行にはならないので多くはありません。年齢の大きい方は、口内炎のみで水疱があり、ヘルパンギーナの診断だったものが、2日後位に手足に発疹が出ました、と来られたりするので、手足口病に病名が変更になったりしています。治療は変わりませんが。相変わらずそれ以外にも、口腔内に水疱はないのでヘルパンギーナではないけれども手足に発疹は無いので手足口病でもない例、高熱のみで口内炎はない、といういわゆる夏風邪が上記の報告以外に沢山来られています。咳、ハナで来られる方もありますが随分少ないと感じます。高熱の後に咳がひどくなり、マイコプラズマ感染症の方もありましたが、特効薬であるはずのマクロライド系の抗生物質が効かない例が増えているような気がします。
もうすぐ夏休みです。海の日の連休の前に旅行に行きます、という方が結構多かったですね。長期間実家に帰られる予定の方も多く、いよいよ夏本番。すでに充分暑過ぎますが、来週は台風の到来もあるようで、少しくらいは雨も欲しいですが、海にお出かけの予定の方はご注意くださいね。
[子宮頸癌ワクチン(サーバリックス)接種のお知らせ]
7月20日から中学生(全学年)の方も接種可能となりました!これで公費対象の中1〜高2までの方は全員接種可能となります。また、公費負担対象外の年齢の方も接種できます。ご希望の方は2,3日前までに電話で予約をして下さい。
高校2年生の方は9月30日までに第1回目の接種を行わないと、公費負担の対象となりませんので、気をつけて早めに予約をして下さい。
■今週のトピックス<手足口病>
余りに異常に手足口病が多いので、もう一度国立感染症情報センターと、京都市衛生環境研究所からの報告をまとめて転記します。
手足口病の報告数は2011年第19週以降増加が続いており、第26週の定点当たり報告数は7.2(報告数22,506)と前週(定点当たり報告数4.27)よりも大きく増加し、1982年に同調査が開始されて以来では、1995年の第28週(定点当たり報告数7.7)に次いで多い値となっています。
手足口病の流行は中国、四国、九州の地域で大きく、定点当たり報告数の全国平均値を上回っているのは福井県、滋賀県と、この2県よりも西側の府県のみです。

京都市の昭和57年からの報告数の推移です。昭和57年は随分大きな流行だったようですね。平成1年も比較的流行が大きく、この年より少し後であったかもわかりませんが、この頃の夏に無菌性髄膜炎が多くみられた、という事は記憶にあります。当院を開設したのが平成4年の10月です。手足口病が非常に多い年があった事は覚えているのですが、平成7年だったのでしょうか??

手足口病の原因ウイルスは、CA16とEV71が代表的であるが、2011年は現時点(2011年7月6日現在)では総検出報告数は126件と少ないものの、CA6が患者から検出されたウイルスの半数以上を占めています。


今年の手足口病の原因ウイルスはコクサッキーA6(CA6)が中心で、ヘルパンギーナから手足口病の症状を起こすように少し変異したのではないかと言われています。過去に大きな流行がなかったので、今年のこの大流行につながったのでしょうね。手のひら足の裏には少なく、手足に広範囲に湿疹がみられます。小紅斑でのみであることも多いです。膝や肘は水疱となり、時に非常に大きいものが見られるようです。指先に水疱が出来て爪が剥がれたり、変形した例もあるようです。非典型例では、口内炎が目立たないものあります。いずれにせよ、熱発はほぼ必須、手足の発疹の出現はかなり遅めであります。水疱が大きいと1,2週後にその部分が落屑(皮がめくれる)することがありますが、心配はありません。特に受診も必要ありません。

幸いな事に重症者、死亡者もありません。2008年には中国で大流行して亡くなられたお子さんも多かったのですが。口の痛みが強い場合のみとてもつらいです。特効薬のない病気ですので、鎮痛薬くらいでしのぐ他ないです。2,3日の辛抱と思って耐えて下さい。余りにしんどい時には点滴も必要になりますが。
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