【今週のコメント】
21日以降、突然真夏になりました。20日未明に起こった洛西地方のガス供給停止事故で、食事、入浴、仕事の上でも沢山の方が不自由な思いをされました。早い地域で22日の夜、遅いところでは25日の夜にやっと復旧したという事。オール電化の方や、プロパンガスのご家庭もあったようですが、一気に暑くなった中、小さなお子さんをお持ちの方は入浴が大変で、でも地震の災害に比べたら…という思いで皆さま過ごされていたようです。
今週は手足口病が非常に多かったです。近くの保育所で流行しています。今年の手足口病は殆どの方が高熱が出ています。高熱で来られ、口を見ると口内炎がある。ヘルパンギーナのような水疱があって、ヘルパンギーナ、かと思うと遅れて手足に発疹が出てくる、というパターンが多いようです。熱が出た時点で、手足に発疹が出だしている方もありましたが。手足の発疹も手掌、足裏に典型的な水疱ができるのではなく、比較的小さめの紅斑が手の甲、肘、足の甲から膝のあたりまで密集している例が目立ったように思います。熱は続かず、口腔内の発疹も幸い比較的軽めの方ばかりでした。伝染性紅斑も大人の方も含め多かったです。発疹がでるまでに、高熱と出血斑かでて何の病気か分からなかった方がありましたが、他のクラスで同様の症例があったそうです!感染性胃腸炎は随分少なくなりました。
節電を考えなければならない時ですが、すでに6月でさえのこの一気の気温の上昇で、これから本格的に暑くなる事を考えると、大変です。我慢しすぎて、熱中症にならないように気を付けないといけませんね。
■今週のトピックス<手足口病>
手足口病は3,4年に1度、大きな流行を見ていましたが、平成20年、22年と少し短い周期で流行しました。昨年に続いてどうやら今年も流行しそうです。今のところ髄膜炎の合併の多い、エンテロウイルス71の分離が多い、という話は聞かず、重症例はないようです。国立感染症情報センター、京都市衛生環境研究所のホームページから転記します。
手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較して第23週の時点でやや多くなっています。

京都市でも手足口病の定点当たり報告数は1.33(53例)で、2週連続で急増し、過去5年平均値を大きく上回りました。

都道府県別定点当たり報告数の推移をみると、近畿地方を境に九州、四国、中国地方等,西日本で報告数が多く、中でも島根県、岡山県、香川県などでは定点当たり報告数が5.0を上回っています。対して東日本では報告数が少なくなっています。

上述のように手足口病は数年おきに大きく流行していますが、平成20年の後、平成22年にも大きく流行しました。また過去5年間に手足口病として京都市内病原体定点から、京都市衛生環境研究所に提出された検体49件のうちウイルスの検出されたものは16検体(32.7%)で、エンテロウイルス71が8検体(16.3%)、コクサッキーウイルスA群 7検体(14.3%)、コクサッキーウイルスB群 1検体(2.0%)となっています。

手足口病は今年は高熱のあるお子さんが多く、感染力が強いのか、ある保育所の1クラスでは非常に多く、受診された方がその保育所であれば、ああ、手足口病ですね、と、一時期のインフルエンザの流行時と同じような状態でした。出席停止の病気ではないので、熱が下がって口の痛みが強くなければ、保育所には行っていただいております。発疹からの接触感染はあまり強くありませんので。普通は熱が出ず、分からない間に手足に発疹が出た時点で診断される事が多いので、発疹がでて改めて休む必要はない、という事なのですが。重い病気ではなく、口の痛みもあまり強くてしんどい方はまだ少ないので幸いです。
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