山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2011年9月19日〜9月25日

(第38週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
                  0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
                            0
感染性胃腸炎   1
1
  1
        2

1
     
6




水痘   1
                        1
手足口病
    2

1
  1
                4



伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
                            0
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                            0
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計
0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
台風15号は沖縄周辺で長居した後は非常に早いスピードで日本を駆け抜けていきました。関東地方での雨風の被害は随分大きく、京都でも非常に多くの雨は降って、冠水したところもありました。寒いと感じる日もあるくらいに一気に涼しくなりました。
敬老の日の連休の後に秋分の日のお休みと、今週は学校や幼稚園は3日間しか出席日がありませんでした。報告すべき疾患はご覧の通り少ないのですが、連休明けの火曜日は、この休みの間ずっと熱が下がらなかった、という方が随分たくさん来られました。熱のみの夏風邪タイプが中心でした。が、咳のひどい方もやはり多く、マイコプラズマばかりでは無いと思うのですが、耐性菌も多いことから、抗生物質の投与を非常に考えてしまします。その抗生物質を飲んでも熱が下がらず、咳もひどくなってしまう時に、ウイルスが原因なので、変更しても効果が無い、と考えるのか?それとも耐性化しているので効果が無いのか?耐性のマイコプラズマには、普段はあまり使わないタイプの小さいお子さんには使いにくい抗生物質しか効果が無いので、非常に難しいです。後は先週も書いたように、RSウイルス感染症が多いようです。新聞にはRSウイルスの肺炎、なんて載っていましたので、今、肺炎が流行っているのですね?と聞かれる方がありました。RSウイルスで問題になるのは決して肺炎ではありません。乳児の気管支炎です。肺炎と行ってしまう方が分かりやすいのでしょうか?年齢の大きいお子さんにとってはRSウイルスの感染症はただの風邪です。
久しぶりの週末の好天で、京都の街中では車も人も観光客であふれていました。今が一番気持ちの良い季節です。みさきの家や、山の家の校外学習、運動会と行事が続きますね。週明けから出発する学校では、今の体調を崩さないように、という心配が増えそうですね。

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こちらをご覧ください。


■今週のトピックス<夏風邪総括>
今年の夏は、今までに無かったウイルスによる、チョッと変わった手足口病の大流行で終始しました。ヘルパンギーナや咽頭結膜熱はあまり印象に残っていません。今回は例年通り今年の夏風邪について、感染症情報センター、京都市感染症情報のグラフからまとめてみます。

[咽頭結膜熱]
全国的な報告を見てみると、昨年や1昨年ほど少なかった訳では無かったようです。その前の年、2008年と同じくらいの流行レベルです。第28週がピークで定点あたりの報告数は0.80でした。

京都市でも同様の報告数でした。ピークはやはり第28週、祇園祭の頃でした。先週の第37週に2人の患者さんは、あれ?と思ったくらいで、ピーク後は当院でも1人来られるかどうか、といったところでした。


[手足口病]
問題の手足口病です。今年はすでに2回ほどトピックスで挙げました。本当に多かったですね。熱の出る確率が高かった事、口内炎は比較的軽い場合があったこと、手のひら、足の裏の発疹が少なく、膝や肘に大きい水疱のみられた事、躯幹(おなかや背中)にも発疹の出る事があり、水痘と非常に紛らわしかったり、何が原因の発疹か(手足だけなら手足口病なんだけど…)判らなかった事、爪の剥離が1カ月ほどしてみられた事、大人の方がうつって、結構しんどかった例もあったこと、等々…。本当に大変でした。幸い脳炎や髄膜炎の合併例は全国的にも非常に少なかったようです。勿論死亡例はありません。

手足口病の流行は西日本から始まり、また多かったので、ピーク時は全国の報告数より多かったようです。夏休みが終わってから一時再び多くなりましたが、今はやはり少なくなってきています。この夏の間だけで2回手足口病に罹った、という方も結構多かったでした。


[ヘルパンギーナ]
今年は口腔の所見はヘルパンギーナであっても、後に手足に発疹が出てきて手足口病であった、という例が非常に多かったと思います。そういう意味では診断しづらい年でした。流行レベルは全国的にはさほど多くは無く、ピークは例年並み。ただ山が二つ、夏休み後に再び増えて、それは例年に比べると随分多いようです。

京都市ではピークは非常に多くなったようですが、その後は例年通り少なくなって、夏休み後の山もそんなに高くは無く、このまま少なくなっていくものと思われます。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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