【今週のコメント】
東日本大震災は11日で発生から1カ月を迎えます。7日の深夜に起こった津波の発生を伴う大きな余震は、広範囲に長時間の停電を引き起こし、悲しみや苦しみから立ち直ろうとされていた方達に再び暗い影を落としました。何故に自然はここまで過酷な事を起こすのでしょうか…。目の前の厳しい現実と、将来への不安。被災者の皆様の胸の内を思うと言葉もでません。
いつの間にか桜が満開に近くなっていました。町を走るときれいな桜並木に出会います。本来なら桜の観光シーズン真っただ中の京都ですが、やはり嵐山周辺でもいつもよりはずいぶん人が少なかったです。特に外国人の少なさが目立ちます。
あっという間に新学期も始まりました。公立の小学校では4月6日が入学式、中学校は4月7日でした。その他の私立の学校では4月8日が多いでしたね。今シーズンの何時まで経っても終息しないインフルエンザのおかげで、一生に一度の入学式に出られなかった方が何人かありました。数はご覧のとおり非常に少なくなっていますが。今週は大人の方の割合が増えました。A型もB型の発生はほぼ同数でした。来週からは本格的に学校も動き出しますので、一時的に少しは増えて、そして終息に向かっていくと思われます。やっとですね。感染性胃腸炎は波があって今週は少なくなっていますが、1歳代の方が多く、ロタウイルス胃腸炎を思わせる白い下痢便の例が数多くみられました。小さい方の下痢は長びいています。又先週にも書いたように、嘔吐のある場合は、1日嘔吐してその後回復、食べられるようになりつつあって再び嘔吐して体力の限界で点滴が必要になる・・とか、最初の1日吐き続けて後は回復、ではなく、1日に1回のみ嘔吐することが何時まで経っても続く、というような難治例がけっこうありました。他は今年流行年にあたる伝染性紅斑がパラパラみられました。最近はお母さん方がインターネットで勉強されるので、調べてそうだと思って受診はされない場合も多いようです!
新学期始動です。子ども達の未来が明るいことを祈ります。
■今週のトピックス<伝染性紅斑>
上述のように今年は流行の年です。実際に受診されている方は、前回の流行の年よりも少なく感じますが、報告数は確実に増えているようです。
京都市の伝染性紅斑の定点当たり報告数は,0.35(14例) で,平成22年第33週(8月16日〜22日)以降,過去5年平均値を大きく上回る状態で推移しています。

平成9年は大人の方も非常に多く、独特の症状で病名が分からずに病院を転々とされた方が多かったことを思い出します。重症な貧血を起こす例や、妊娠中の感染からの胎児への影響等がクローズアップされました。全国的には平成19年が流行年でしたが、京都では平成18年の方が罹患数が圧倒的に多かったでした。他の地域でも18年の方が多い所もありました。

患者さんが多くなるのは今からだと思われます。一度かかると二度とかかることのない病気です。子どもの時にかかったか、かかっていないかが分からないことも多く、決して重い病気ではありませんが、妊娠中の方が罹患するとすこしやっかいですので、注意をして下さいね。 |