MERSとSARS(2015/6/15更新)


SARSは、発生してからすぐに報告がなされず、情報提供も不十分で、短期間にアジア中心の世界各地に広がりました。原因のわからない未知の感染症であったため、医療機関での対応も不十分で医療関係者の院内感染が多数ありました。2003年に終息宣言が出され、その後は翌年に中国での研究所内感染が少数例発症したのみで全くみられなくなりました。

昨年来、エボラ出血熱デング熱と、日本にはない感染症が社会的脅威となっています。海外旅行、国際交流が盛んになっているので、MERSもいつ日本に入ってくるかわかりません。韓国での致死率は約10%で、中東での報告よりも少ないようですが、益々検疫に力を入れなければなりませんね。

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