先週は手足口病のお話をしました。今週はもう少し頻度は少ないですが、手足口病のように手足中心に発疹の見られる病気の話をします。 ジアノッティ病・ジアノッティ症候群 [症状] 急に足から発疹が出だし、数日で徐々に臀部、腕、顔に広がっていきます。手足口病のように手足にでて体にはでません。直径3〜4mmと比較的大きな赤い湿疹で少し盛り上がっています。リンパ節が腫れる事もあります。すぐには消えません。20〜30日で徐々に色が褐色なっていき、消えていきます。 [治療] ありません。痒みがあれば痒み止めを使いますが、痒みは少ないようです。 ストロフルス [症状] 虫刺されをかきむしった後などにでてきます。蕁麻疹様の盛り上がった膨疹の中心が水っぽくなり、その周りに小さな湿疹ができます。四肢の露出部に多いです。体にもでますが、少ないです。痒みが強く引っかくと次々新しい湿疹が増えていきます。水疱・膿疱になる事もあります。2週間くらいで黒くなって治ります。 [固定蕁麻疹] 同じ反応ですが、小学生以降ではこういう状態になります。かきむしった結果、表皮が増殖してイボ状になります。痒みは強いです。時に直径数センチになり、色素沈着・色素脱出がみられます。 子供は発疹の出ることが多いです。見てすぐに診断できるものとそうでないものがあります。すぐに受診しないといけないものも、そうでないものもあります。まとめて又説明しますが、次週はもう少し残りの発疹症のお話をします。
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