帯状疱疹

 先週お話したみずぼうそうと、この帯状疱疹は同じウイルスが原因でおこります。

[原因] 水痘・帯状疱疹ウイルス。みずぼうそうにかかると、体の中に抗体ができて、一時ウイルスの力は弱まりますが、ウイルスは体の外にはでていかず、神経の根っこのところに潜んでいます。それが人間の体力が落ちた時、免疫の力が弱まったときに再び力をもりかえして、帯状疱疹となって現れます。帯状疱疹は人から人にはうつりませんが、みずぼうそうにかかっていない人が、帯状疱疹にふれるとみずぼうそうになります。みずぼうそうは一度感染すると、二度とかかりません。帯状疱疹は、200人に一人くらいは免疫力が落ちた時には再発することがあるようです。

[症状] 顔面、胸、腰、下肢、上肢、頭などに発疹が神経の流れに沿って、かたまってできます。熱が出る事もあります。赤い発疹が水泡になり、2週間ぐらいでかさぶたになって1ヶ月ほどで治ります。水疱のできるしばらく前から痛みだけがあり、原因の分からない腰痛から症状が始まる事もあります。かなり強い痛みがくるようですが、子供の場合は殆ど痛みは無く、症状も軽い事のほうが多いです。発疹が治った後でも、後遺症として神経痛だけが残る場合もあります。

[治療] 抗ウイルス薬の服用。症状の強い場合は、点滴が必要になる事もあります。

 帯状疱疹は大人の病気と考えがちですが、子供さんでもみられます。ただ、皆さん症状は軽いようです。帯状疱疹そのものはうつりませんが、学校に行く場合に、みずぼうそうにかかっていない子供さんが発疹に触れるとみずぼうそうになりますので、注意が必要です。みずぼうそうのように、唾などでうつることはありませんが。

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