花粉が飛び出すと、さすがに今年は予想通り多いようです。例年の平均と比べて飛散量は日によって恐ろしく多い日があります。年齢の低いお子さんでも、今年は目のかゆみ、ハナ、くしゃみ、鼻づまりを強く訴えておられます。3歳というのが報告されている最低の年齢です。本当の意味の花粉症ではありませんが、1歳代のお子さんが天気のよい暖かい日に長時間、戸外で遊んでいて、花粉症と全く同じ症状がでて、入浴して体、目を洗ったら症状は取れ、その後は出なかった・・・という例もありました。とにかく、花粉の飛散の多い日は、出来るだけ外出せず、花粉は家に持ち帰らないこと、が大切です。
花粉の飛散量は1日の内でも変動します。花粉が多く飛散する時間帯は、花粉が舞い上がる昼過ぎの「午後1時〜午後3時」と地表近くに降りてくる日没の「午後5時〜7時」です。この時間帯の外出は出来るだけ控えましょう。
花粉が多く飛ぶ日は次のような時です。気をつけてください。
・ 晴れて気温が高い日
・ 乾燥して風が強い日
・ 雨の日の翌日で晴れた日
雨で地面に落ちていた花粉が一気に舞い上がり、二日分の花粉が飛散する恐ーい日です。
■共同通信 3月24日からの記事です。
体内の免疫反応を安定した状態に保つタンパク質を菊谷仁大阪大微生物病研究所教授(免疫学)らが見つけ、米科学誌に24日、発表した。免疫のバランスが崩れて起きるリウマチなどの自己免疫疾患や、アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患の治療につながる可能性があるという。ヒトの免疫反応は2種類の免疫細胞に制御され、バランスを取っている。一方の活動が過剰になると自己免疫疾患に、もう一方ではアレルギー疾患になる。
菊谷教授らは、一方の免疫細胞の表面に大量に現れるタンパク質を発見。このタンパク質を作ることができないようにしたマウスは、この免疫細胞ができずアトピー性皮膚炎を発症した。
菊谷教授は「このタンパク質の状況を観察すれば、患者の免疫状態が分かる。タンパク質の制御で病気の治療にもつながるのではないか」と話している。
|