巻き爪・陥入爪(2015/8/10更新)


[巻き爪とは]

足の爪が横方向に曲がっている状態です。「陥入爪」とは、爪の先端または側面が、爪周囲の皮膚にくい込んだ状態です。(特に爪の彎曲が強い状態を「巻き爪」とも言います)。足の親指に発生することが多く、乳幼児や青年期、また女性にも比較的多く見られます。子どもの爪は大人と違い薄いため、 割れやすく、丸くなりやすいです。

[原因]
1. 靴による圧迫
足に合っていない靴で爪の周囲が圧迫され続けることが原因です。女性に多く見られ、高めのヒールや、先端が極端に尖ったパンプスなどを履く機会が多い場合は特に注意が必要です。
また、立ち仕事中心の方などは、足に負担をかける時間も長くなり、巻き爪になりやすいです。
2. 深爪の習慣
深爪をすると爪の周りの肉が爪に向かってきます。そのため、両端から爪への圧迫がおこり、爪を巻き込んでしまいます。
「爪が巻いてきて痛いので短く切る」のは一時的に痛みは軽減しますが、爪が伸びるとかえって爪のくい込みがひどくなり、さらに悪化させてしまうという悪循環になってしまいますので、爪は短く切らずに伸ばすようにしましょう。
3. 爪の形状(遺伝的要素)
4. スポーツ(母趾に大きな負荷がかかるもの、瞬発力を必要とするもの)
5. 肥満、妊娠(急激な体重の増加)
6. 長時間歩行・登山
7. 爪の水虫(爪白癬)

[対処法]

1. 適切なサイズの靴を選ぶこと。大きさだけでなく、横幅や甲の高さなども含めて。圧迫を避けるだけでしたら、靴でなく、サンダルのようなものでも問題ないと思います。学校に行っている場合はサンダルは無理でしょうが…。
2. 爪の切り方を見直す必要があります。まず深く切りすぎないことですが、爪を円く切らないことが大事です。円く切ると爪の角が指の淵より引っ込んでしまい、爪が真っすぐ前に伸びて行かないことがあります。爪が真っすぐ伸びず、横に伸びたときに陥入爪になってしまいます。爪の切り方としては、爪がある程度伸びて、指の柔らかい部分を越えたら、円く切らずに、横に真っすぐに切るようにします。
爪が切りにくい場合は、子供の爪は薄いので、『切る』よりも『削る』方がうまく整えやすいかと思います。爪やすりで削ると削りやすいのですが、ない場合は、爪切りについている『やすり』でも容易に削れますので試してみてください。 削る際も、切るのと同じように爪の角を残すスクエアカットを意識してください。角がとがって気になる様なら、やすりで削って少し丸みを持たせてください。
3. 爪が食い込んでいる陥入爪になってしまったら、まず食い込んでいる部分を持ち上げるように工夫をすることが必要です。
綿棒や先端の細いものを使って爪を浮かしたり、コットンやティッシュなどを爪の隙間に差し込むことで、食い込みを止める処置を行ないます。
痛みを緩和する目的もありますが、使うものは清潔なものを使ってください。
それでも治らない場合や、腫れてしまったような時には、外科や皮膚科で見てもらうほうが安心ですね。
早めの発見が改善も楽に行なうことができます。

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