人見知り(14/8/25更新)

[人見知りとは]
人見知りというのは、知らない人を見ると泣き出したり、母親にしがみついたりすることです。赤ちゃんが警戒心を持ち始める6〜12カ月の間に起こります。母親のようによく知っている人とそうでない人とを赤ちゃんが区別できるようになったということです。また、怖いという感情も育ってきているので、いきなり他の人に抱っこされたりすると、泣き出してしまいます。知的な発達の結果であり、記憶力や情緒の面でも成長したということなのです。

[いつごろまで]
人見知りをする期間は個人差が大きいです。短期間で終わる赤ちゃんもいれば、比較的長く続く場合もあります。多くの場合、激しい人見知りは1歳過ぎにはおさまるようです。
ただ、2歳過ぎになっても知らない人に会うとママの後ろに隠れるといったことはあるかもしれません。しかし、そうしたこともその後徐々に少なくなっていき、やがては卒業していきます。

[対処の方法]
人見知りをし始めたからといって無理に克服させようとする必要は全くなく、自然と症状がおさまるのを気長に待つのが一番良いと言えます。慣れるまでに時間がかかるだけで、赤ちゃんの警戒心がなくなれば母親と同じように接することができるはずです。

[人見知りのないお子さん]
中には、目立った人見知りをしない赤ちゃんもいます。人見知りは知的な面での発達の結果ということから言えば、人見知りをしないのは「母親と他の人の区別ができていないの?」と少し気になるかもしれません。特に兄弟の多い家庭や大家族、人の出入りの多いうちの赤ちゃんは、比較的人見知りが軽い場合が少なくないようです。
それでもよその人に会った時にじっと見たりする様子があるなら、母親や家族との区別はできているということです。人見知りの程度は、赤ちゃんによって差があります。泣き叫ぶほどの人見知りをしないからといって、心配には及びません。


家族や見知った祖父母に対しても警戒心を持って泣いてしまうのですから、ましてや、初対面の私たち医師のところに来て、不安に思わない訳はありませんね…。お母さんに泣いて必死にしがみついているところを、ゴメンネって言いながら、無理に引きはがして診察しています。却って泣いていてくれている方が口の中が見やすいですね。そして診察に来るたびにそれを繰り返して、ある日、突然!泣かなくなります。きっかけはわかりません。本当にある日突然って感じです。中には、恐くないのがわかってきているのに、とりあえず泣いておこうっていうのがアリアリのお子さんもいはります。で、それもある日、呼ばれて泣くタイミングを失ってしまって、やっと泣くのを止められたお子さんとか…。これも本当にこどもの成長。そのうち泣かなくなるのがいつなのか、こちらとしてもそれが楽しみやったりしています。

copyright(c) Yamauchi Clinic. all right reseaved.