血圧(11/10/24更新)


[血圧とは]
血液は、全身に酸素や栄養分を運び、二酸化炭素や身体にとっていらないものを回収してきます。この血液の循環をコントロールしているのが心臓です。 心臓は強い力で血液を全身に送り出します。心臓から押し出された血液が血管の壁を内側から押す力、それが「血圧」です。心臓は1日におよそ10万回も縮んだり(収縮)ふくらんだり(拡張)を繰り返しています。 心臓がギュッと縮んで血液を送り出すときの血圧が「収縮期血圧」で、最高血圧、最大血圧、上の血圧などともいわれます。 収縮した心臓が元にもどり、一番膨らんだときの血圧が「拡張期血圧」で、最低血圧、最小血圧、下の血圧などともいわれます。

[血圧の変化]
血圧は、たえず変化しています。
1日という長さで血圧の変化をみると、朝、起床前からその日の活動に備えるように上がり始め、日中の動いている時間帯では高くなり、夕方から夜に活動しなくなると下がり、睡眠中はさらに低くなるという基本的なカーブを示します。これを血圧の日内変動といい、日毎にそれが繰り返されることになります。ただし、動いている間でも、運動やストレスなどに応じて変化します。ですから、日内変動のカーブは人によって異なりますし、同じ人でも日によって異なります。
血圧は、基本的に昼が高く夜に低いというリズムを繰り返しますが、そのなかでも、身体の状態を敏感に反映して、細かく上下しています。たとえば、身体を動かして作業しているとき血圧は上がりますし、歩行、食事、性交などでも上昇します。逆に睡眠中などでは血圧は下がります。肉体的活動だけでなく、精神的な興奮、悲しみ、ストレスや不安などでも血圧は変化します。また、寒さや暑さなど、身体の外側のいろいろな環境も血圧を変動させる要因になります。

[子どもの血圧]
子どもの血圧は成長とともに上がっていくほか、個人差もあるため一概に正常血圧を決める事は難しいのですが、一般的に子どもの血圧は低めです。小学生では最高血圧は100を超えない値が正常であることが多いです。

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