クインケ浮種(11/7/4更新)

[クインケ浮種とは]
別名「血管神経性浮腫」とも呼ばれます。ドイツのクインケが最初に報告した病気であったことから、この名前がつきました。全く原因不明に突然口や唇、目などの周りの局所性浮腫(むくみ)がおこる状態で、原因なしにおこる場合がほとんどです。放置していても数時間くらいでまた戻ります。蕁麻疹の一種ですが、浮腫の起こる場所が通常の蕁麻疹よりも深い皮下組織で起こるものです。そのため、通常の蕁麻疹とは異なり境界がはっきりせず、ぼんやりと腫れぼったくなります。


[症状]
眼瞼が腫れて目がふさがる。(まぶたが腫れる) 、口唇が著しく肥厚する。(くちびるが腫れる)
外観は、はれぼったい感触程度で、かゆみはほとんどありません。
まれに、腸管にも浮腫を生じることがあり、その場合、嘔吐、腹痛、下痢等の消化器症状を伴います。同じくまれに気道内にも浮腫を生じることがあり、この場合、呼吸困難をきたすこともあります。

[原因]
クインケ浮腫の原因は現在は不明です。発症する年齢や性別にも特徴はないようです。
遺伝によるクインケ浮腫は「遺伝性血管神経性浮腫」と呼ばれていますが、クインケ浮腫は遺伝が原因ではない場合もあります。薬剤が原因になる場合もあります。

[治療]
何もせずに治ることが多いですが、続いたり、再発を繰り返す場合はアレルギー反応を抑える抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)の飲み薬を使用します。


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