尿路結石(10/10/18更新)

尿の通過する尿路系のどこかに石ができ、痛みなどが起こる病気です。

[症状]

血尿が出たり、背中やわき腹が急に痛んだり、排尿時に石が動くことによって激しい痛みを生じたりします。
が、子どもの場合は疼痛を訴えることは少なく、むしろ血尿や排尿障害から発見される症例が多いようです。このため、単なる炎症や、腎炎、腎盂腎炎などと、誤診されていることがよくあります。

[原因]
代謝異常を伴う病気の合併症としておきることもありますが、結石のできる原因そのものはよくわかっていません。結石の成分や場所によって治療法は異なります。30〜40代の男性に多く小児には少ない病気です。
小児の場合は尿路奇形、先天性尿細管機能異常症、高カルシウム尿症などの原因となる病気から生じることが多いです。

[治療]
薬剤で尿管の緊張をやわらげ、水分を補給して尿量を増加させることにより、尿と一緒に自然排出させることが可能な場合があります。また、条件によって溶解させることが可能な成分からなる結石は、薬物によって溶かす治療がおこなわれます。自然排出されない場合、体の外から衝撃波をあたえて結石を小さく砕いたり(体外衝撃波砕石術)、内視鏡を用いて破壊するなどの方法がとられます。

上述のように子どもの尿路結石は非常にまれな少ない病気です。血尿があってもまず、これは疑いません。痛みがあれば少しはひっかかりますが。この病気はむしろ私たち医師が、頭の隅に置いていないといけないものかもわかりませんね。

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