反復性耳下腺炎(10/8/9更新)

[原因]
はっきりとした原因は不明ですが、耳下腺の先天性異常、唾液停滞、アレルギー反応、ウイルス感染、内分泌の異常など多くの発症要因が推定されます。また上気道感染や疲労によるもの、虫歯によるものもあります。

[症状]
早いものでは1歳未満より発症し、5〜6歳でピークが存在します。1年間に1〜5回の耳下腺の腫れを繰り返し、それが5年以上にわたって生じ、思春期以降は症状がなくなります。
通常腫れは片側のみの場合が多いですが、両側に見られるもの、または交互に腫れる場合もあります。 腫れは1〜2日で消失するものもあるが、1ヶ月以上持続することもあります。 その腫れは ,おたふく風邪より硬く痛みは軽く赤みもありません。熱は37.0℃台の微熱程度で,何度も腫れを繰り返す場合、熱はありません。

[治療]
特別なものはありません。 細菌感染によるものとの鑑別が難しい場合は抗生剤の投与,痛みが強い場合には冷湿布、消炎鎮痛剤の投与を行います。

[予後]
一般的に良好です。学童期〜思春期頃までに自然に治ります。  13〜15歳の間に80〜90%が治るといわれています。

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