鵞口瘡(10/5/6更新)

鵞口瘡(がこうそう)難しい感じで難しい病名ですが、口腔カンジダ症です。口の中にカビの一種(カンジダ)が感染、発症した状態です。

[鵞口瘡とは?]
カンジダアルビカンスというカビによる口腔内の感染により、口のなかに白い斑点のような塊が付着する乳児期の病気です。

[原因]
新生時期は産道からの感染で、乳児期には、哺乳時にカンジダの付着した手指や乳頭、哺乳びんから感染します。幼児期以降ではほとんど起こりませんが、抗生物質の長期投与を受けた小児や、先天性あるいは後天性に免疫不全状態にある小児にみられます。

[症状]
口の中、頬のうち側や舌の上に白いミルクカスのような物がつきます。痛みやかゆみを訴えることは、ほとんどありません。まれに母乳、ミルクののみが悪くなる事があります。

[治療]
赤ちゃんが元気で食欲もあるなら、そのままほうっておいても自然に治ります。ときに哺乳障害の原因になりますが、無理に取り除こうとすると傷つけてしまうので経過を見るだけにしましょう。広がるようなら早めに受診してください。治療には抗真菌薬をよく使います。これを1日に1〜2回、患部に塗ります。
数日から1週間で治りますが、再発しやすいので注意しましょう。

copyright(c) 2004 Yamauchi Clinic. all right reseaved.