O脚とX脚(10/4/26更新)

[O脚とは]
直立した時に、左右のひざの内側が開いてしまう状態のことをいいます。

[X脚とは]
直立したときに左右のひざをつけると、太ももやふくらはぎがくっつかずにひざを中心にして足がXの形に見えることをいいます。

[診断]
膝の関節を完全に伸ばした状態で膝の骨を正面にして、まっすぐに起立した状態で、O脚では両足関節の内側をくっつけると、両膝の間が開くもので、X脚では両膝をくっつけると、両足関節が開くものです。
この開いた距離がO脚では1歳児で3横指(指を横に並べた部分の長さのこと、3横指では約6cm)以上、2歳児で2横指以上,X脚では3歳で3横指以上を異常としますが、その大部分は年齢的な生理的変形で、成長とともに自然に治ります。
膝関節を中心とする下肢の軸は発達に伴って変化し、乳児期から2歳まではO脚を示しますが、3歳ではX脚を示すようになります。その後、5,6歳までに真ん中の軸の方向に自然に矯正され、ほぼ成人の下肢の軸のようになります。

[受診の目安]
2歳を過ぎると生理的なO脚はほとんどが自然に矯正されるので、2歳を過ぎたO脚の中には生理的なO脚と病的なO脚例が混在しています。病的なO脚は骨系統疾患や麻痺性疾患、クル病などがあります。
生理的なX脚は3歳頃に始まり、7歳頃には自然矯正されるので、7歳以上の著明なX脚は異常といえますが、病的なものは多くはありません。生理的なものと思われるX脚・O脚は様子を見て、それ以外の程度を示すものについては整形外科の先生に相談してください。

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