肘内障(10/4/12更新)

[肘内障とは?]
手を強く引っ張られたときに、腕がだらっとして、まるで「ひじが抜けた」状態になることをいいます。これは脱臼ではなく、ひじの関節の細い輪状の靭帯がずれた状態です。骨と骨とを輪のようにつないでいる靭帯が未発達なために起こるもので、靭帯が十分に発達する7才以降にはほとんど見られません。

[原因]
急に手を引っ張られたり、腕を下にして転んだりした。大人が手を持って子供を振り回した。子供同士で引っ張り合った。鉄棒にぶら下がった。服を脱がしていて。寝返りをして、等々。子どもどうしで遊んでいて、状況が分からないまま突然泣き出した、というようなケースも多いと思います。

[症状]
腕を痛がり泣いている。 腕を動かさなければ泣かないが、少しでも肘を曲げようとすると泣く。腕をだらんと下げたまま使わない。      
腫れはありません。   
レントゲン写真を撮っても、異常は認めません。

[対処法]
なるべく早く整形外科に行って整復してもらってください。当院でも、肘内障で受診された方は整復を試みますので治ることもありますが、時間が経ってしまうと非常にもどしにくくなります。最近はインターネットで肘内障の治し方が載っていますので、それをみて試される方もあるようですが、初めての場合は骨折等の可能性も否定できませんのであまり素人判断は怖いかも、です。繰り返す場合は症状がわかると思いますので、できるかもわかりませんが・・・。
肘内障は一度なってしまうと、くせになりやすいので、急に手を強く引っ張ったりしないように注意しましょう。

copyright(c) 2004 Yamauchi Clinic. all right reseaved.