霰粒腫(09/7/13更新)

[原因]
眼瞼(まぶた)にあるマイボーム腺の出口がつまって慢性的な炎症が起きる結果、肉芽腫という塊ができる病気です。麦粒腫と異なり、細菌感染を伴わない無菌性の炎症です。

[症状]
まぶたにドーム状のしこりができます。普通、痛みはありません。放置すると次第に大きくなっていきます。外から触れるとコリコリしたしこりができています。瞼の裏側でも腫れている部分( 肉のかたまり)を感じるために目を動かすとごろごろした感じがします。
放置すると、まぶたの皮膚側や内側に破れて内容物が出ることがあります。しかし内容物が出ても、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と違い、これで治りきることはまずありません。また、時には腫瘤に細菌感染を併発することがあり、この場合、麦粒腫のように発赤と痛みを伴います。

[治療]
治療については、霰粒腫は急に大きくなったりはしないので、しばらくの間は様子をみてもかまわないです。もし、霰粒腫が急性の炎症をおこしてしまったら、まず、抗生物質の点眼薬を処方します。霰粒腫も小さいうちは、ステロイド薬の局所注射などを打つだけで消えることもありますが、根本的には手術をして、霰粒腫を包んでいる袋を、袋ごと摘出することが必要になります。

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