麦粒腫(09/7/6更新)

[原因]
不潔な環境などで、まつげの根元の皮脂腺や毛嚢腺に黄色ブドウ球菌などが感染しておきる病気です。

[症状]
マイボーム腺にできるものを内麦粒腫、まつ毛の根もとにできるものを外麦粒腫といいます。
初めはまぶたに局所的な赤みが出現し、しばしば軽度の痛みや痒みを伴います。炎症が強くなってくると、赤み・腫れ・痛みが強くなります。化膿が進むと、腫れた部分が自然に破れて膿が出ることがあります。膿が出てしまえば、その後症状は回復に向かいます。

[治療]
麦粒腫の治療としては、一般的に抗菌の点眼液や軟膏が処方されます。場合によっては抗菌物質の飲み薬を服用することもあります。かゆみが強いときは、目の周りを清潔なタオルなどで冷やすと少し落ち着きます。かゆくても目をこすらないようにしましょう。
抗菌の点眼液や軟膏を使うことで、これ以上の化膿を防止することができます。
目の周りを清潔に保つようにしましょう。それ以上症状をひどくしないためには大切なことです。洗顔には刺激の弱い石鹸を使ってください。また、手指を清潔にし、目をこすらないようにすることも大切です。
また、コンタクトレンズを使用している方は装用を控えるようにしましょう。
点眼液や軟膏での治療を続けていれば殆どの麦粒腫の場合、1週間ぐらいで回復します。治療をしても治らず、切開して排膿する必要のあることもありますが、これはまれです。


  日本語での呼び名には、ものもらい(関東など)、めばちこ(大阪など)、め(い)ぼ(京都など)、めこじき、めんぼうなど地方によって様々な言い方があります。私は大阪出身なので「めばちこ」といっていました。
  「ものもらい」や「めこじき(めかんじん)」の呼び名は、かつての日本に他人からものを恵んでもらうとこの病気が治癒するという迷信が存在したことに由来するそうでう。「めばちこ」は、この病気の患者が目をぱちぱちさせる様に由来するのではないかと推測されています。
  皮膚の問題の場合は古来よりいろいろな呼び名があって面白いですね。

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