鶏眼(ウオノメ)と胼胝(タコ)(08/9/1更新)

[状態]

ウオノメとは,鶏眼(Clavus)といい,摩擦や圧迫などの機械的刺激により皮膚の角化が過剰に進んだ状態を言います。中心部に半透明の芯を形成し,真皮内に陥入し、痛覚神経を刺激して痛みを生じます。
タコとは, 胼胝(べんち,callus)といい,比較的広い膨隆を示し正常皮膚との境界がはっきりしません。痛みは軽く大きくなると歩行時に足趾の第3関節の底部が痛みます。

[症状]
ウオノメ:   表面つるつるで角化しています。押すと神経が圧迫されて大変痛いです。
足底に多い。中央に目の様に見える所があります。
タコ:   表面つるつるで角化しています。
押してもあまり痛くないです。

[原因]
足の場合は靴など履物の圧迫によるケースが殆どです。手の場合は職業や趣味によっていろいろのものがあります。ペンだこ、ラケットだこ、ボールだこなどさまざまです。胼胝は手足以外にも出来ることがあります。老人に多いのは尾底骨部分に出来るすわりだこです。すわりだこは足背部やくるぶしに出来ます。

[治療]
簡単に削り取ることにより生活に支障のない程度には出来ます。しかし再び外部からの圧迫が加わると早いものでは2週間程で再発します。スピール膏というサリチル酸の角質軟化溶解作用を利用した角質剥離剤で皮膚をやわらかくする方法があります。当院にも置いていますが、治りにくい場合は皮膚科の専門医に診てもらう必要があります。

  ウオノメやタコだと思って、治療していてもなかなか治らない場合はイボ、であることが多いようです。特に年齢の小さい方は殆どイボのようです。単純に考えない方が良いかもしてませんね。
次の機会にイボのお話をします。

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