柑皮症(07/11/19更新)

[柑皮症とは?]
カロチンの過剰な摂取で皮膚が黄色くなることをいいます。
ミカン(蜜柑)のようにカロチンが多い食物を極端に過食すると、皮膚がミカンの皮のように黄色になることから、柑皮症といわれます。

[症状の現れ方]
手指や手のひら、足の裏、鼻翼などの色調が黄色調となります。カロチンは皮膚の角質層や表皮、皮下脂紡織に沈着しやすく、厚い角質層のある手のひら、足の裏がとくに黄色くなります。症状が強いと全身の色調が黄色くなります。黄疸の時のように眼球結膜が黄染しないのが特徴です。

[カロチンの多く含まれる食品]
ミカン、ニンジン、カボチャ鮭肝油、ウニ、赤色ヤシ油などのほか、スイカ、トマトの
赤い色もカロチンです。意外なところでは、シソ、海苔などにも多く含まれます。シソは食べ過ぎることはありませんが、海苔はおやつのように食べることがあるかも?

[治療]
特別な治療は必要ありません。特別な治療を行わなくても、カロチンの摂取量を減らすと皮膚の色調は正常にもどります。

  これは病気、というほどのものではないのですが、周りの方から、この子は皮膚が黄色い、黄疸ではないか?医者に診てもらわないといけない!と言われてこられる方が多いですね。別に体には全く問題も無い、放っておいても構わないようなものです。気になるのでしたら、カロチンの摂取量を減らして下さい。ただし、減らしても元の状態に戻るには、2〜3ヶ月はかかります。最近はβカロチンの過剰摂取でがんの発生率が上昇するとのデーターも発表になっているようですが??

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