おむつかぶれ(07/10/9更新)

[原因]
  おむつの中の湿度が高くなると、皮膚がふやけて傷つきやすい状態になります。もともと赤ちゃんの皮膚は未熟で薄く皮脂の分泌も少ないので、外的な刺激に対する抵抗力が弱く、おむつの繊維が当たっただけでも小さな傷がたくさんできてしまいます。
  おむつかぶれは、そのような状態の皮膚に、うんちや尿に含まれる酵素、尿素、細菌やカビなどが刺激を与えることでできます。 それ以外にも、おむつの繊維やゴム、合成樹脂、洗剤、パウダーなどの刺激によって起こる場合もあります。

[症状]
  最初はおむつがあたっている部分が赤くなるだけですが、ひどくなると赤いブツブツができ、重症になると、水疱ができて皮膚がむけジュクジュクしてきます。おむつかぶれは、おむつが直接当たっている部分にのみ炎症が起きるのが特徴で、よく似た症状が見られるカンジダ性皮膚炎と違い、しわの奥は赤くならないのが特徴です。

[予防]
おしりの清潔が第一
こまめにおむつを交換する

  おむつかぶれを防ぐ一番の方法は、常に清潔にしておくことです。汚れたら、できるだけ早くおむつを交換しましょう。紙おむつなら「もう1回くらい大丈夫かな」とそのままにしてしまいたくなりますが、これがおむつかぶれの元です!特に新生児はおしっこやうんちの回数は多くても1回の量は少ないですよね。でも、こまめにおむつ交換をしてあげてくださいね。
おむつ交換のときのケア
  おむつを交換するとき、お尻拭きで拭いてからおむつをつけるという方が多いのではないでしょうか?でも、市販のお尻拭きだけではお尻の汚れを完全に落とすことはできません。できれば、おむつ交換のときにシャワーでお尻を綺麗に洗い流してあげましょう。外出先などでは、コットンや布にぬるま湯を含ませて、擦らないようにふくといいです。
しっかり乾かしてからおむつをつける!
  湿気が肌に残ったまま、おむつをつけてしまうとムレの原因になってしまいます。お尻を洗ったり、お尻拭きで拭いた後には乾いた柔らかいタオルで、擦らないようにして水分をとってからおむつをあててください。

[治療]
  かぶれが強く痛がったりしている場合は、軟膏を使います。おむつを交換するときや排便時、入浴後などに、刺激の少ない亜鉛華軟膏や非ステロイド系の軟膏を塗ります。軟膏類は、少量ずつ何度も用いるほうがより効果的です。おしりをきれいにするたびに使うとよいでしょう。症状がやわらいだら使用をやめ、おしりの清潔を保つ方法に切り替えます。
ステロイド外用薬は、症状が改善したら早めにやめましょう。

  最近は殆ど紙おむつを使用されているので、昔のようにオムツかぶれをおこす頻度は多くはありませんが、紙おむつでもおまり交換しないと、やはりオムツかぶれの原因になります。特に下痢をしている場合、夜中にでたウンチに気づかなかった時などはひどくなりやすいですので、注意をしてあげてください。

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