サプリメント(06/9/11更新)

[サプリメントとは?]
  「ダイエタリー・サプリメント」 (DietarySupplement)サプリメントとは、アメリカの 「ダイエタリー・サプリメント」 を略した言葉で、通常の食事では不足する栄養素を補うための新型食品です。
  アメリカのダイエタリー・サプリメントは、DSHEA (ダイエタリー・サプリメント健康・教育法) という法律で「薬と食品の中間のもの」 と定義されており、ビタミン、ミネラル、ハーブ、アミノ酸などの栄養素を1種類以上含み、形状は、 「錠剤、カプセル、粉末、液体など、通常の食品の形以外のもの」とされています。※DSHEA(Dietary Supplement Health and Education Act)は、1994年制定のアメリカ医薬品局FDAのサプリメントに関する法律です一方、日本には、サプリメントを明確に規定する法律はなく、「サプリメント」 という言葉を、メーカ-はもとより、マスコミや個人が「健康に役立つ食品」 という、あいまいな意味でとらえている場合が多いようです。ただ、ひとつ明確に言えることは、日本でいう 「サプリメント」 とは、医薬品ではなく、ピーマンやニンジンと同じ仲間の 「食品」 であるということです。
大きく2つに分けられます。
1.私たちが普通の食生活でとることが出来る栄養素(ビタミン、ポリフェノール、カルシウム等):普段から体の中に入れている物ですから比較的安全です
2.あまりなじみがない物(漢方薬、植物から採った化学物質、ハーブなど):こちらは慎重に選ぶべき物です。漢方とかハーブエキスなんて言われると、いかにも利きそうですが・・・

[サプリメントはなぜ必要か]
  微量栄養素不足は、現代人の病気の90%に影響しているといわれています。「現代人の食生活」や「現代の食品自体の問題」を考えると、健康維持に必要な栄養素すべてを通常の食事から摂取するのは難しい状況です。そこで、現代人には、どうしても不足してしまう微量栄養素をサプリメントで補う必要性が生じています。
食生活の問題
加工食品:私達の食生活は加工食品だらけで、栄養を摂るチャンスは激減している
加熱加工:栄養素は、加熱すると徐々に破壊されていく(一部の栄養素を除く)
電子レンジ:一瞬での加熱によって食品の分子構造は無茶苦茶に破壊されてしまう
栄養バランス:現代人は「微量栄養素不足」でカロリーを十分に代謝できていない
食品自体の問題
化学肥料や農薬の使用、ハウス栽培、酸性雨などが要因になり、殆どの野菜の栄養素含有量は、40年前の50%以下に減少している
ストレス
避けがたい現代人のストレスによって微量栄養素は浪費されている
フリーラジカル
煙草、アルコール、薬品、化学物質、大気汚染、放射線…など様々の要因によって発生する「フリーラジカル」は私達の細胞膜やDNAを絶えず攻撃している
この50年間で、ほうれん草に含まれるビタミンCの含有量は12分の1に、ニンジンのビタミンAは8分の1から20分の1にまで減少しているという報告もあります。

[サプリメントは薬ではない]
  サプリメントは、 「病気を治す薬」 とは全く違うものです。TVやマスコミの部分的な健康情報 や、健康ブームに乗じて儲けたいと考える企業の『 いかにも効果がありそうなCM 』 の影響で、「サプリメントは薬のような効果があるもの」と思っている人は多いようです。しかし… サプリメントは「関節痛を抑える薬」 でも「ガンを治す特効薬」 でもありません。
<サプリメントと薬の違い>
サプリメント;
人の生命活動に絶対に必要な栄養素を凝縮して含んでいる健康・病気にかかわらず常に必要不可欠な栄養素を補う為の食品
薬;
身体に異変(疾病)があるときに一時的に用いる「化学合成物質」で基本的に健康な体には必要のないもの

[病気と健康とサプリメント]
  身体に何か異変が生じた場合は、絶対にサプリメントに頼らないでください!!身体に不調を感じた時、体内で何らかの原因によって何か問題が起きていると考えられます。そして、その問題を解決するために、自分の判断で市販の薬を飲んだり、あるいは医者に薬を処方してもらったり、治療をしてもらったりすることが必要です。
  「サプリメントは薬ではありません!」のところでも書きましたが、サプリメントは病気を治す為のものではありません。もちろん、栄養不足が原因で健康が損なわれていたり、病気になったりすることはありますが、その原因が栄養不足かどうかは、ほとんど素人に判断はできません。「病気」とは、身体に何らかの異変がおこっている状態ですので、すでに症状がでている場合は、まずは、医者に診てもらってください。サプリメントは健康のために 「役に立つ便利なもの」かもわかりませんが、決して病気になったときに使用する薬ではありません。よく、サプリメント(健康食品)で「ガンが治る」 とか、「病気が治る」 とか宣伝していますが、絶対に鵜呑みにしないでください!これは全く別の問題です。

  サプリメントは小児科にはあまり縁がないかもわかりません。嘔吐、嘔気が強く何も食べられないときは、ビタミン剤でも飲まないと!と思うかも分かりませんが、こういった事は極一時的なことで、体調が良くなれば必ず元に戻って食べられるようになりますので必要ありません。大人の方で夏ばてなどで、全く食べられない状態が続くのなら、少しは考えても良いかな?というところです。医者にかかり、治療をうけていても薬ではなかなか治らない花粉症やアトピーなどでは、症状にあった良質のサプリメントによって、人間の健康に影響をあたえる食べ物の環境をいい方向に変えていくことができるかも分かりません・・・。サプリメントとは「健康を維持していくための物」もしくは「不健康になりそうな状態、病気とは言えないような症状を改善していく物」と考えてください。最近は「ダイエット」「アンチエイジング」をうたったサプリメントが大流行しています。変な過大広告に惑わされないようしてくださいね。

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