BCG接種 (04/12/20更新

  平成17年4月1日より「結核予防法」が改正されます。昭和26年に制定された「結核予防法」が制定当時と比べ結核対策を取り巻く状況が大きく変化したことを踏まえ、予防接種や健診方法を見直し、結核対策の効率化・重点化を図るのが目的です。これに先立って平成15年度より小中学校のBCG接種は廃止されたのは、前に述べたとおりです。

[主な改正点]
1.乳児には感染者が殆どいないため、ツベルクリン反応検査を廃止し、3ヶ月〜6ヶ月までの児にBCG直接接種を実施する。
これは若年者罹患率の低下を考え、ツ反偽陽性者のBCG接種機会の喪失がないようにという意味があります。BCGは重症な全身の結核感染症を予防するという効果を期待してのものですので、結核まん延国では、乳児の感染機会が多くなりますのでBCG接種が行われています。欧米先進国では殆ど乳児のBCG接種は行われていません。日本は欧米諸国に比べると残念ながらまだ多いようです。
2.高齢者等の高リスク集団や2次感染を起こしやすい医療関係者には定期健診の重点実施をする。
定期健診の対象者・実施時期を見直し、定期外健康診断について接触者調査を中心としたリスク評価に基づく決めこまやかな措置を講じるものです。結核の早期発見のための対策の充実強化です。
3.保健所や医師による直接服薬確認療法の推進
結核患者に対して処方された薬剤の確実な服用指導、その他治療上の必要な指示を行っていくというものです。

 


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