口内炎

 ヘルパンギーナ、手足口病は口内炎ができるのが特徴です。口内炎はいろいろな原因で起こるのですが、代表的なものをまとめてみました。

特徴\病名 ヘルパンギーナ 手足口病 ヘルペス
歯肉口内炎
アフタ性
口内炎
発症原因 主にA群コクサッキーウイルス 主にA群コクサッキーウイルス 単純ヘルペスウイルス 不明
好発年齢 乳幼児に多発 乳幼児に多発 乳幼児に多発 後発年齢なし
季節性 夏季 夏季 季節性なし 季節性なし



発熱の
有無
発熱する 発熱することもある 高熱が続く 発熱しない
主な症状 口内痛、
食欲不振
口内痛、
食欲不振
口内痛、
食欲不振
口内痛
病変部位と
その形態
口腔粘膜 口腔粘膜、
四肢末端、
臀部
歯肉、
口腔粘膜
口腔粘膜
2〜5mm程度の水疱から浅い潰瘍 1〜3mm程度の斑、水疱から潰瘍 2〜10mm程度の斑から不定形の深い潰瘍。
歯肉腫脹、出血
2〜5mm程度の浅い潰瘍
経過 完治まで
約7日
完治まで
約7日
完治まで
5〜14日
完治まで
4〜10日

 ヘルパンギーナと手足口病は一部、同じウイルスが原因となります。手足口病でも手足に発疹が出来ないことがあり、兄弟にうつって初めて手足に発疹が出て、手足口病だった!ということが分かることがあります。抗体の問題なのでしょうか?表現型の違いかとも思います。いずれにしても治療法が無いということでは同じですので、病名の差はあまり問題にならないですね・・・。口の痛みの強い時には受診して下さい。

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