[原因]　 ヒトヘルペスウイルス６型、及び7型が原因になっておこる感染症です。原因になるウイルスが２種類ありますので、２回かかることがあります。

[感染経路]　 サーベイランスで報告する疾患に含まれていますが、普通の感染症とはチョッと違った感染の仕方をします。季節的な変化は少なく、１年中みられ、この病気の子供さんに接触してもうつる事はありません。ヘルペスウイルス群は感染して治った後でも、ウイルスが体の外には出て行かないので、一生もっていたりします。なので、免疫のきれてきた頃に母親から感染する・・・という印象のこともあります。

[年齢]　 生後6ヶ月〜１歳台の子供が感染することが多いです。生まれて初めて高熱がでた！という時には、この病気であることが多いですね。不顕性感染も多いですので、分からない間にかかって治ってしまい、かからなかった、ということもあるでしょう。大人になってからかかることはありません。３歳ぐらいまではみられますね。最近はコクサッキーやエコーウイルスも良く似た症状をおこすことがわかってきました。年齢の大きい子どもさんで、どう見ても突発性発疹やなぁ〜と思う事もありますので、その場合は他のウイルスが原因になっているのでしょう。

[症状]　 突然３８度以上の高熱が出て、２〜５日間続き、下がってから発疹がでてきます。２日目くらいから、下痢になる場合もあります。高熱が続いても比較的元気であることが多く、充分水分がとれているのであれば、４０度以上の高熱が出ることもありますが、心配はいりません。ただ、熱性けいれんを起こすことが多い病気で、脳症の症状を起こすこともあり、けいれんがおさまるまで時間がかかったり、熱の原因がわからず、入院が必要になることもあります。解熱後発疹が出てくる前に、非常に機嫌が悪くなることもあり、熱が下がってからのほうが食欲が無かったり、なんとなく元気が無かったりと、かえって熱があるときよりもしんどそうで、何か別の病気があるのかと心配する場合もあるかもしれません。治療するほどではありませんが、肝機能が少し悪くなるお子さんもいます。

　 生後初めての高熱・・・でも、元気であれば治療はいりません。ただ、発疹が出るまでは診断できないことが多いので、強い咳があったり、熱が下がらないのに発疹がでたりする場合には、受診してください。