2017年度花粉情報 No.1 (17/1/30更新)

2017年春に予想されるスギ・ヒノキ花粉飛散量は、2016年春の花粉飛散量と夏の気象条件から、東北から関東、北陸にかけては2016年春の60%から100%、東海から九州にかけては2016年春の2倍から6倍になると予測しています。西日本では7月の雨量が例年より少なかった影響でヒノキ花粉が予想より増加する可能性があります。
また、過去10年平均の花粉飛散量は、10年前と比べ約2倍(船橋市)になっており、近年の花粉飛散量自体は増加しています。

[平成29年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量の予測について]
(1)前シーズンとの比較:西日本を中心に17府県で2倍以上
前シーズンは、春のスギおよびヒノキの花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数が、東北地方、関東地方で多くなりました。北陸地方より西の地域では少なく、非常に少ない地域もありました。
2017年春の花粉飛散予測は、近畿地方、四国地方と九州地方で、前シーズンの2倍以上の飛散数となる見込みです。また、東海地方、中国地方は多く、北陸地方はやや多く飛散する予測となっています。関東地方はやや少なく、北海道、東北地方では少ない見込みです。
(2)例年との比較:
例年比でみると、東北地方と関東地方でやや少なく、北海道では非常に少ないようです。そのほかの地域では例年並みか例年を上回るようです。


[平成29年春のスギ花粉飛散開始時期予測について]

この先1月下旬から2月にかけて、全国的にほぼ平年並みの気温になる見込みです。そのため、2017年春のスギ花粉の飛散開始は全国的に例年並み、つまり2月上旬には九州北部・中国・四国・東海地方の一部から花粉シーズンがはじまるでしょう。関東甲信地方では、2月中旬には花粉シーズンへ突入する見込みです。
ただし、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛びはじめます。「花粉飛散開始」という言葉を待たずに、花粉対策をはじめる必要があります。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよさそうです。


[平成29年春のスギ・ヒノキ花粉飛散ピークの予測について]

スギ・ヒノキ花粉の飛散数がピークになる時期は、花粉シーズン中の気温や予想される総飛散数と関係があると考えられます。
2月の気温はほぼ平年並み、3月の気温は平年並みかやや高い予想ですが、ピーク時期を早めるほどではないでしょう。このため、スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は例年並みの見込みです。
スギ花粉のピークが終わった後は、各地でヒノキ花粉がピークを迎えます。


昨年のスギ花粉の飛散数は多くなかったでした。特にヒノキ花粉の飛散は少なかったでした。今年は例年並みで多くなりそうです。いつまでも症状が続きそうで、花粉症の方にとってはまた嫌な季節が始まります。
早めの対策をするしかなさそうでありますね。
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