2013年度花粉情報 No.1 (13/1/28更新)

今年もまた憂鬱な花粉症の季節がやってきます。今年は寒いので、花粉の飛散開始は遅くなりそうですが、花粉飛散量は残念ながら非常に多い、との予想です。今シーズンの花粉飛散状況を環境省のホームページ等から転記いたします。

春に飛散するスギ及びヒノキ花粉は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。花粉数に影響するのは6月から8月の日照時間や気温、降水量等で、特に7月上旬から8月中旬にかけての期間の影響が大きくなっています。また、少量飛散年の翌年はスギ雄花の着花量が増加するという傾向が見られます。 そこで、平成24年6月から8月、特に7月上旬から8月中旬にかけての日照時間や気温、降水量等の気象条件、前年のスギ・ヒノキ花粉飛散量、及びスギ雄花花芽調査結果等から、平成25年春のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量を予測しました。
平成24年春(前シーズン)と比較すると、一部の地域を除き、全国的に多くなると予測されます。例年との比較でも、北海道及び中国地方の一部でやや少なくなりますが、他の地方は例年並みか例年よりも多くなると予測され、とりわけ、一部を除く関東地方や北陸地方の一部ではかなり多い飛散が予測されています。

[平成25年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量の予測について]
(1)平成24年春シーズンとの比較
平成25年春の花粉の総飛散量については、平成24年7月は九州や四国の一部を除いて日照時間が長く、気温も高めであり、8月の日照時間も四国、九州を除いて長く、気温も高めとなったこと、及び平成24年春(前シーズン)が西日本を除いて少量飛散年となったことにより、東日本を中心に前シーズンより多くなる見込みです。
特に、前シーズンに少量飛散となった東北南部から関東、東海での増加が著しく、前シーズンの2〜7倍になる地域が多い見込みです。
一方、四国及び九州地方では前シーズンの飛散量が例年並みか多くなったこと、及び日照時間がやや少なかったため、前シーズンを下回る地域が多くなる見込みです。
(2)例年(過去10年間の平均)との比較
例年との比較では花粉の総飛散量は北海道及び中国地方の一部でやや少なくなりますが、他の地方は例年並みか例年よりも多くなると予測されます。また、多くの地域で花粉症に対し十分な注意が必要な2000個/cm2を超える飛散になると予測されます。
一部を除く関東地方や北陸地方の一部では例年よりもかなり多い飛散が予測されており、その他の関東や北陸地方や東海地方の一部等でも150%を越える地域もあると予測されています。

(補足)ヒノキ花粉の飛散量の増加について
上記の予測では、スギ及びヒノキの花粉を合わせた予測結果としていますが、このうちヒノキの予測については以下のようになっています。
ヒノキ花粉は、スギ花粉ほど実態解明が進んでいませんが、ヒノキ花粉においても、少飛散年の翌年は着花量が増加するという傾向が見られます。このため、前シーズンで飛散が少なめだった東日本を中心に多めになる可能性が高い見込みです。
近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、上述のようにヒノキの花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。

[平成25年春のスギ花粉飛散開始時期予測について]
スギ花粉を放出する雄花は、低温や日照時間の短縮によって休眠に入り、その後一定期間の低温にばく露された後、休眠から覚めて(休眠覚醒)開花準備に入るため、秋から冬の気温等により開花の時期が影響されます。このことから、気象庁による1月10日までの気温実況値および1月11日発表の1ヶ月予報を参考に、スギの花粉飛散開始時期について、以下のとおり予測しました。
平成24年11月の気温は関東から西の地方で低くなり、12月も全国的に低温になりました。1月前半の気温も関東から東海地方でやや低く、東北南部から北陸および西日本で低くなりました。気象庁の1カ月予報によると、平成25年1月中旬は北海道でやや低い他はほぼ平年並み、1月下旬は西日本でやや高く、他は平年並みになる見込みです。また2月上旬の気温は東北から九州にかけての地方では平年よりもやや低くなる確率が高いと予測されています。
このため、雄花の休眠覚醒は低温が厳しいほど早くなるために、ほぼ例年並みかやや早くなりますが、開花準備期間の1月から2月が全体としてやや低温になるために、スギ花粉の飛散開始日は、関東地方以西で例年より3日前後遅く、平成24年春よりやや早くなる可能性が高いと見込まれます。また、東北地方はほぼ例年並みになると予測されます。

[平成25年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散ピーク時期予測について]
一般的にスギ・ヒノキの花粉数は、スギが主体の地方では飛散開始後徐々に増加し、飛散のピークを過ぎると徐々に減少する「ひと山型」の分布となり、ヒノキの割合が多い地方ではスギのピークとヒノキのピークが別になる「ふた山型」になります。このことを踏まえ、平均飛散曲線、各地点の予測される花粉総飛散量、及び気象庁の季節予報を参考として、花粉飛散ピーク期間の予測を行いました。なお、本ピーク予測は、スギ及びヒノキ花粉を合わせた予測結果としています。
スギ・ヒノキ花粉の飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなるのは、概ね九州地方、中国地方、四国地方、東海地方、関東地方南部等で3月上旬から中旬、関東地方北部等で3月中旬、近畿地方、北陸地方等では3月下旬から4月上旬、東北地方では4月上旬から中旬にピークになる見込みです。このピークの前後10日から20日の間も花粉量がかなり多いので注意が必要です。
なお、平成24年春は、西日本を除いて比較的花粉量が少なく、スギとヒノキの2つのピークが繋がったことから、ピーク期間があまりはっきりせず、関東から東海地方にかけてと四国、九州の一部で3月上旬にピークになりましたが、その他の地方は3月中旬から4月中旬にかけての1ヶ月の期間でピークがばらばらになりました。平成25年春は全国的にピーク期間が長く、最も花粉飛散量が多くなる期間も昨年に比べ早まると予想されます。

昨年は花粉飛散量が少なかったのですが、それでも昨年から花粉症になられた方、又症状の強い方もありました。今年はどうやらすごく多く、また長くなりそうなので、少しでも早めに予防対策するしかないでしょうか…。

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