2012年度花粉情報 No.1 (12/1/30更新)

いつもこの時期には花粉情報、今年の飛散予報を載せていたのですが、インフルエンザの早い流行開始により、気づくのが遅れました。例年1月末には予防として薬の処方をしていましたね。今年の花粉の飛散はどうでしょうか?環境省のホームページから転記いたします。

環境省が実施している調査研究報告によれば、スギ花粉の飛散開始時期は全国的に例年よりも遅くなると見込まれます。
また、スギ・ヒノキ花粉の飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなるのは、九州で2月下旬、関東地方南部以西で3月上旬、関東地方北部で3月中旬、東北地方では3月下旬となる見込みです。
なお、平成24年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量については
[1]例年に比べ非常に多かった平成23年春(昨シーズン)と比較すると、中国、四国地方の一部を除いて、全国的に少なくなる
[2]例年との比較では、全国的に例年並みか例年よりもやや少なくなる

と予測されています。

[平成24年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量の予測について]
(1)前シーズンとの比較
平成24年春の花粉の総飛散量については、平成23年の7月は平成22年と同様に日照時間が長く、気温も高めであったものの、8月の日照時間が短く、気温も平年並みとなったこと、及び平成23年春(昨シーズン)が大飛散年となったことにより、全国的に昨シーズンより少なくなる見込みです。
特に、昨シーズンに大量飛散となった東日本での減少が著しく、昨シーズンの20〜40%程度となる見込みです。
一方、四国及び中国地方では、昨シーズンの飛散量が例年よりも少なかった地域などでは昨シーズンの70%以上となる地域も散見されますが、西日本全般では20〜70%程度になると予測されます。   
(2)例年との比較
例年との比較では花粉の総飛散量は全国的に例年並みか例年よりやや少なくなる見込みです。
東日本では東北日本海側で90%前後の例年並みですが、そのほかの地域では例年の60〜70%程度とやや少なくなる見込みです。
西日本では近畿地方で例年の50〜70%になり、そのほかも70〜80%と例年並みかやや少なくなる見込みです。

(補足)ヒノキ花粉の飛散量の増加について 上記の予測では、スギ及びヒノキの花粉を合わせた予測結果としていますが、このうちヒノキの予測については以下のようになっています。
ヒノキ花粉は、日照時間に加え、気温による影響を大きく受けると言われています。また、ヒノキ花粉においても、大飛散年の翌年は着花量が減少するという傾向が見られます。昨シーズンは関東地方以西ではヒノキ花粉が非常に多く飛散し、岐阜県及び静岡県、三重県、滋賀県では5,000個/cm2を超え、岐阜県及び滋賀県、福岡県ではスギ花粉飛散量を上回る飛散となりました。このため、スギと同様にヒノキの花粉は全般に少なめになる可能性が高い見込みです。
近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、上述のようにヒノキの花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。

[平成24年春のスギ花粉前線予測について]
花粉の飛散開始時期については、1月の低温の影響を受け、さらに2月も全国的に平年よりも低温で推移すると見込まれるところから、全国的に例年よりも遅く、関東、甲信、北陸地方より西では2月中旬から下旬、東北南部で2月下旬から3月上旬、東北北部は3月中旬となると予測されます。

[平成24年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散ピーク時期予測について]
一般的にスギ・ヒノキの花粉数は、飛散開始後徐々に増加し、飛散のピークを過ぎると徐々に減少する「ひと山型」の分布となります。このことを踏まえ、平均飛散曲線、各地点の予測される花粉総飛散量、及び気象庁の季節予報を参考として、花粉飛散ピーク期間の予測を行いました。なお、本ピーク予測は、スギ及びヒノキ花粉を合わせた予測結果としています。
スギ・ヒノキ花粉の飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなるのは、概ね九州で2月下旬、関東南部から北陸、東海、近畿、中国、四国は3月上旬、関東北部で3月中旬となっており、東北地方では3月下旬になる見込みで、全国的にピーク期間は20日間程度と予想されます。
なお、平成23年春は、花粉総飛散量が非常に多く、スギとヒノキの2つのピークが繋がったことから、ピーク期間が2ヶ月という長期間にわたり継続した地域が多く見られました。また、飛散ピーク期間中、最も花粉飛散量が多くなったのは、関東、甲信地方が3月中旬、東北、北陸地方で4月上旬から中旬となり、東海以西では、ピークが2月下旬から3月中旬に現れるスギの影響が強い地域と4月上旬に現れるヒノキの影響の強い地域とに二極化しました。これに比べ、平成24年春は全国的にピーク期間が短く、最も花粉飛散量が多くなる期間も昨年に比べ早まると予想されます。

どうやら今年の花粉飛散量は昨年よりは少ないようです。とても寒くていつもの年より、花粉症の予防のために早めに抗アレルギー薬を取りに来られる方が(インフルエンザが大流行しているせいも?)少ないように感じます。花粉症をお持ちの方にとっては、今年の春は少し楽に過ごせるかもわかりませんが、ヒノキの花粉飛散量は年々増えているとのこと。そういえば、2月3月は大丈夫で、4月から症状が出る…という方もおられますね。
花粉を家に持ち込まないよう、対策を十分にしてください。

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