2010年度花粉情報 No.1 (10/1/25更新)

1月の下旬になると、そろそろ花粉症のことを心配しないといけなくなります。今年の花粉飛散量はどうでしょうか?環境省の予測を転記します。

平成22年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量の予測について
[前シーズンとの比較]

平成22年春の花粉の総飛散量は、平成21年の7月・8月ともに日照時間が短かったことや低温の影響などにより、ほとんどの地域で昨シーズンより少なくなる見込みです。
東日本では昨シーズンより少なく、東北北部等の一部地域を除いて20〜50%程度になる見込みです。特に東北南部から北陸の日本海側及び東海で昨シーズンよりも顕著に少なくなると予測しています。
西日本においても昨シーズンより少なく、和歌山県や中国・四国、九州の一部等を除いて20〜60%程度と予測しています。しかしながら、昨シーズンよりも多くなる地域や昨シーズン並みとなる地域もあり、東日本に比較して前シーズン比では多めの予測となっています。

[例年との比較]

例年との比較では花粉の総飛散量は全国的に例年並みか例年より少なくなる見込みです。
東日本では東北北部や甲信の一部で例年並みとなっていますが、その他の地域(関東、東海、北陸など)では例年の30〜60%程度と見込まれます。
西日本では近畿、中国・四国、九州の約1/3の地域で例年並みと予測されており、それ以外の地域では例年の60%以上と見込まれます。例年比についても東日本よりも多めの予測となっています。
(補足)ヒノキ科花粉の飛散量の増加について
上記の予測では、スギ及びヒノキ科の花粉を合わせた予測結果としていますが、このうちヒノキ科の予測については以下のようになっています。
東海以西では、今年8月の気温が四国、九州で平年並みかやや高くなりましたが、その他は7月・8月の気温はともに平年より低めでした。このため、日照不足に加えて低温の影響が加わり、ヒノキ科の花粉は全般に少なめになる可能性が高い見込みです。
しかしながら、近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、ヒノキ科の花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。

平成22年春のスギ花粉前線予測について

平成21年11月及び12月の気温の経過は、12月中旬までは全国的に高めに推移しましたが、12月下旬頃から寒波が入り、1月前半の気温は当初の暖冬予想に反して、西日本を中心に低温になりました。後半には低温傾向はいったん収まり、1月下旬の気温は平年より高くなる見込みです。2月上旬は一転して北日本でやや低め、東日本と西日本は平年並みになると予想されています。
このため、雄花の休眠覚醒はほぼ例年並みですが、スギ花粉の飛散開始日は西日本で例年よりもやや遅く、東日本から北日本では例年より数日から1週間程度早くなると見込まれます。

今シーズンは例年よりは少ないとはいえ、年々飛散量は増えていますので、花粉症のある方にとってはやはりしんどい季節になるのでは、と思います。早めの対策、予防が大切ですね。

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